喀痰のRejection Criteriaについて
ある雑誌の企画でRejection Criteriaについて書く機会があったのでまとめましたが、日本にの検査室において「Rejection Criteria」が遵守されているところはどのくらいあるのでしょうか?
採り直しをお願いするときも、一重にダメというものでは無く腰を低くしてお願いをします。
ある雑誌の企画でRejection Criteriaについて書く機会があったのでまとめましたが、日本にの検査室において「Rejection Criteria」が遵守されているところはどのくらいあるのでしょうか?
臨床検査技師養成校(指定校)の病院実習担当を毎年しております。臨床検査技師になるためには病院実習で単位の取得が必要で、医学科のように学校自前で病院を確保してない学校も多いこともあり、色々な学校から学生がやってきます。
既に月刊誌のようになっています。更新が大変遅くなり申し訳ありません。
2.肺炎の類型分類と喀痰グラム染色
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
病院勤務の場合には、年末年始が唯一長期休暇を頂ける機会になります。そうは言っても患者には休日は無く、病院は当番制で診療を続けることになります。
検査室は日中も夜間休日体制となり、微生物検査が出せない施設も多いと思いますが、最近では土日祝日全て対応できる微生物検査室も増えてきましたが十分な体制が取れる状況ではありません。
グラム染色は検体管理加算の関係で昼夜を問わず出来る体制作りしなければなりません。きっと皆さんの病院も加算を申請している場合は救急部門でグラム染色が出来るようになっていると思います。
とは言っても微生物検査室が稼働していない場合は培養ができないので感染症診療においては不安材料が残ると思います。
特に肺炎については肺炎の機序や起炎菌も1患者毎に異なり、選択される抗生剤もその都度細かく検討しなければ良い診療を続けることができません。グラム染色はその不安を少しでも取り除くための大きなアイテムになるに違いありません。
年末年始のみならず1年365日グラム染色による感染症の初期診療を上手に行えるような診療体制を何処の施設でもできれば良いと思います。
今年も感染症ブログ:グラム染色道場とFBページ:グラム染色道場を宜しくお願いします。
グラム染色解釈は以下のとおりです。
・多核白血球が優位に出現し、扁平上皮は少ない。
・グラム陽性菌から陰性菌まで多彩であり、それぞれの貪食像がある。
・確認できる菌のうちグラム陰性桿菌の菌量が多く、グラム陰性桿菌は大型でクレブシエラ、グラム陰性球桿菌はアシネトバクターを違う。
上記より、誤嚥がベースでありグラム陰性桿菌を十分カバーし得る抗生剤で、アシネトバクター属もカバー可能な抗生剤選択が妥当である。必要であれば嫌気性菌カバーも検討する。
患者は誤嚥性肺炎が重症化し呼吸状態が悪くなっています。
肺炎を疑い抗生剤の投与が開始します。さて、どの抗生剤を選択すれば良いのか?本当に悩みます。
グラム染色を見ると少しは起炎菌を絞ることができ、それに応じた抗生剤選択を検討する機会が持てます。胸部X線像では起炎菌は絞れません。やっぱり肺炎で喀痰が出る場合は積極的にグラム染色をしましょう。
今年も初染めをしました。1年間頑張っていきましょう。
先日、平成28年度日臨技中四国支部学会でお話する機会を頂きました。
当院でグラム染色至急と言えば、喀痰と尿と関節液。
平成26年度の診療報酬改定で血液培養の複数セット採血で2セット分保険請求できるようになりました。採血部位を変えることで算定が可能です。どの施設もそうですが、この保険点数の設定により2セット採取率が更に高くなっていると思います。
先日、新人さんにこういう質問を頂きました。
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