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2022年2月26日 (土)

福岡県臨床検査技師会 微生物部門研修会

先日、山口県臨床検査技師会でお話しをする機会を頂きました。

聴講された皆様、お世話して頂いた方々には厚く御礼を申し上げます。

さて、来週3月5日はお隣の福岡県臨床検査技師会でお話しする機会を頂きました。

資料は下記よりダウンロードが可能なように調整をしました。

現在、資料の作成が遅れまして申し訳ありません。

資料は3月3日の下記よりダウンロード可能です。

参加登録された方は、主催者から送付した書類に書いてあるパスワードを入力してダウンロードを開始してください(17MB)。

当日の資料ダウンロードサイト:https://xfs.jp/mUaxDK

Qr20220303182521342

当日のポスター:https://xfs.jp/83AUx4

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2022年2月14日 (月)

山口県臨床検査技師会 臨床微生物部門研修会

2月20日は山口県臨床検査技師会でグラム染色のお話しをさせて頂く機会を頂きました。

研修会に先立って、資料をダウンロードできるようにしました。

諸事情により全てをお見せすることはできませんが、当日は資料片手に講義を聞いて頂ければ幸いです。

資料にはパスワードロックが掛かっていますので、申し込み先から送られてくるパスワードを入れて開封してください。

 

本番用資料(30MB):https://xfs.jp/bhXIQ1


おまけ資料(アトラス)(800KB):https://xfs.jp/Tv6ZEX




また、大変申し訳ありませんが、今回申し込みされていない方はダウンロードをご遠慮ください。

また、資料は個人用として、転載や横流しなどはしないでください。

研修会の内容は、後日ダイジェストとして記事にしたいと思います。

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2022年2月10日 (木)

2月は山口県、3月は福岡県で講演があります

新しい職場に来て、少し時間に余裕ができてきたので、毎日グラム染色のことをする時間が少しできました。

さて、コロナ禍で研究会や研修会が全てweb配信で行われる機会が増えました。私もたまに講演依頼がありますが、webが中心になっています。

なかなか、webだと聴衆の反応が分かりにくいし、質問がさらにしにくくなったかと思いますが、顔を隠してでも良いので日頃の疑問をぶつけてみましょう。

2月20日は山口県臨床検査技師会:適切な微生物検査の実践 (グラム染色道場入門) 

http://www.yamaringi.jp/pg772035.html

3月5日は福岡県臨床検査技師会:グラム染色カーニバル

https://fukuokaamt.or.jp/wp-content/uploads/2022/02/20220305carnival.pdf

よろしくお願いします。

先日こんな質問を頂きました、「実習指導中の学生さんからH. influenzaeは色が少し薄く染まると聞きました。本当ですか。」

A:以前から、Haemophilus属は腸内細菌に比べて色が少し薄いピンク色に見えることが多いので、色が薄いと説明しています。赤本にはそういう表現は記載していませんが、Clinical Microbiology Procedure Handbook(CMPH)では、淡い色に確認されることがあると記載があります。比較できそうな写真がありますので、送信させて頂きますのでご確認ください。

染色手技にもよりますが、やはり腸内細菌より薄いピンクに見えます。

こういう感覚でグラム染色を見ていくと面白いですね。

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2022年2月 9日 (水)

真菌は何色に染まるのか

真菌のグラム染色について質問を頂きました。

真菌は細胞壁が分厚いので、グラム陽性に染まるものが多いですが、それは酵母様真菌だけで、糸状菌は赤く染まるものを多く見かけます。

なぜ、同じ真菌なのにこのような違いがでてくるのでしょうか。

グラム陽性菌になるのですが、細菌のグラム陽性菌とは細胞壁の構造が異なります。そもそも、細菌は原核生物で、真菌は真核生物なので染まり方も異なるはずです。

真菌のグラム染色だけを集めた参考書がありますが、そこにはこう書かれています。同じ真菌でも、酵母様真菌と糸状菌では染色性が違うのが良くわかる説明です。

・酵母用真菌は細胞壁にクリスタル紫が浸透しやすく、脱色を受けにくいためグラム陽性は強固に染まる。つまり濃紺色。

・糸状菌は細胞壁にクリスタル紫の浸透が悪く、容易に脱色作用を受けて、後染色のサフラニン(フクシンでも良い)で染まる。つまり赤色。

そのため、グラム陽性に染まる細菌に比べて酵母様真菌より濃く染まっていることが確認できます。

酵母様真菌でも、Cryptococcusは莢膜形成があるので、菌周囲は赤くなり、菌は少し青く見えます。また、Exophialaのような黒色真菌はメラニン色素の影響もあり、黒く見えます。

微妙な染色性の違いですが、この繊細さは菌種の鍵となるので、1つ1つ丁寧に観ていくと良いと思います。

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