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2018年12月14日 (金)

グラム染色はどこまで使えるのか?

師走ですね。

4月に新入職した皆さんは、もうグラム染色は自由にできますか?
一体、グラム染色なんて菌が見えてりゃ抗生剤は広域で始めたら良いんだろう?って安易に思っていませんか?
グラム染色は菌や背景から考える病態まで行える優れものです。また、菌が見えても感染症じゃないよなって思う場合は抗菌薬を積極的に使わないで良い場面はあると思います。
こういうのはどうでしょうか?
心不全、COPDを既往に持つ90代の男性。5日前から全身倦怠感を自覚していたが徐々に悪化。本日、呼吸困難感を主訴に救急搬送された。喀痰の貯留を認め、胸部Xpで両下肺野の浸潤影、両側胸水を認め、同部位にwheezeも認めた為、肺炎と診断され入院となった。
両側下肺野は誤嚥性肺炎を疑う。
両側胸水は心陰影拡大あり、BNP高値もあり心不全性の可能性。
医療曝露も多いのでTAZ/PIPCで加療開始となった。
4日後の状態は利尿も進み、心不全については経過良好。 喀痰培養からPantoea agglomerans(1+)、Nomal flora(3+)。
解熱も測れ、呼吸症状も改善を認めた。
もともと、誤嚥性肺炎を疑っていたが経過から心不全に伴う両側胸水と無気肺の疑いが強くなったためde-escalationを図ることとなった。
入院時の喀痰グラム染色は以下のような内容、あなたならこのスメアをどう解釈しますか?そして抗菌薬はどうしましょう?そもそも必要でしょうか?
Dsc_2798 100倍
Dsc_2802 1000倍
Dsc_2801 1000倍
What's your diagnosis?

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2018年12月10日 (月)

ブログを書籍化します

更新がほとんどできませんですいません。

長年の時を超えてブログが書籍化します。
まずは喀痰だけにフォーカスを絞っています。
Photo
書籍は非常にコンパクトで、白衣のポケットにもすっぽり、ハンドバックにもすっぽり、満員電車で読んでも迷惑にならない、乗り換え時間を気にしなくても大丈夫
などなど。 1単元が5分程度で読めると思います。
一番の魅力は菌種推定とその菌が見えた時にどう考えるのか?病態把握まで含まれた内容です。
誤嚥性肺炎かどうかわかるのか?
肺膿瘍と誤嚥性肺炎は像が違うのか?
貪食って結局どうよ?
などなど。11年間の中で呼吸器感染症を中心にまとめています。
少し高めですが、電子版もついてこの値段なのでお得だと思います。
年末のボーナスで1冊どうですか?
発売は1月23日を予定しています。
翌週の微生物学会でも販売があるようですのでよろしくお願いします。
既にサインの申し込みもあります。学会場で見かけたら声を掛けてください。

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