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2015年3月10日 (火)

3月20日は松江感染症対策講演会です。宜しくお願いします。

3月20日は松江に伺いグラム染色の話をさせて頂きます。

今回のテーマは「グラム染色を用いた感染症診療支援~スナップショット診断の醍醐味~」という偉そうなタイトルで臨みます。

日時:平成27年3月20日 19:00~20:00

場所:松江テルサ4階 中会議室

私の話は毎回違う話になりますのでご了承ください。

当院ではグラム染色所見を感染症診療のスナップショットとして使う機会が多いです。

・「肺炎の患者が居るのでグラム染色所見を早めに教えて欲しい」
・「関節が腫れた患者が来たので塗抹検査結果を教えて欲しい」
・「尿路感染症を疑い抗菌薬を絞りたいのでグラム染色所見を見て欲しい」

など依頼は毎日のよういやってきます。

相談のある医師の多くは、原因菌を絞りそれに見合った抗菌薬を選択したい。合併症や抗菌薬の標準的な投与期間などを想定して経過を追っていきたいなどです。

スナップショットでどういう菌が居て、何を起こすのか。またこの菌であればどういう原因でが予想されるのかなど臨床現場に役立つ情報は沢山あると思います。そういうヒントを今回は持っていきたいと思います。

何となく自覚症状や身体所見でこういう臓器感染症を疑い、こういう菌が多いので、こういう抗菌薬を使っている状況は無いでしょうか。

また検査室でそんな小まめに対応なんて無理だよとは言っていませんか?
Photo こんなこと言ってないでしょうか?

感染症は急性疾患から慢性疾患まで幅が広いですが、早めに適切な治療を開始すれば予後は良くなりますし、グラム染色所見を用いることでその可能性も高くなると思います。
当院では、昔から血液培養陽性時にグラム染色所見を報告することに加えて、推定菌情報とアンチバイオグラムの結果や他の検査材料との整合性についてコメントしたりしていた(今でもしています)こともありましたのでグラム染色の結果には関心を持つ医師が多いのかも知れませんが、今回はその業務内容を中心にして話していこうと思います。

下記は下肢蜂窩織炎から検出された大腸菌。

下肢のリンパ浮腫が無いか確認したところありました。

蜂窩織炎の場合は多くが溶連菌やブドウ球菌といったグラム陽性球菌を想定しがちですが、大腿部から下肢にかけてはグラム陰性桿菌(特に腸内細菌)も起炎菌になることがあります。グラム陰性桿菌が確認できたインパクトは非常に強いものがありますが、追加で水曝露(河川や湖沼への入水歴)や生水の飲水、生野菜、生魚の喫食歴も聞いてみると良いと思います。AeromonasはこのE. coliと類似していることに加え、菌としての馴染みが無いので抗菌薬を絞り難いものにします。膿汁でAeromonasを疑う所見がある場合は無いかカルテ上でも確認してみるのも良いかもしれません。

600 下肢の蜂窩織炎から検出されたE. coli


何例か症例を持っていきます。島根の皆様宜しくお願いします。

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