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2012年6月11日 (月)

行列のできるスキルアップセミナー&九州臨床感染症セミナー 終わり

週末は2つの会で話す機会を頂きました。

 行列のできるスキルアップセミナー(三重)

 http://gram-stain-id.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-0977.html

 九州臨床感染症セミナー話させて頂く機会がありました。

 http://www.bdj.co.jp/seminar/2012/0609.html

 お世話になって方々、ご清聴して頂きました方々ありがとうございました。

 一緒に内容を話すと大変なことになるので、まずはスキルアップセミナーの内容についてです。複数回に分けて話します。

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 細菌検査をはじめて5年目程度の臨床検査技師さん向けの話をさせて貰いました。

 会場で最初にアンケート採りましたが、内容としては丁度良かったのでは無いかと思います。

 また、私よりベテランの方々も参加されていたようで、少し緊張を隠せないレクチャーになってしまいました。当日はテキストを配布させて頂きました。ハンドアウトでは無く、ちゃんとしたテキストですので、少しは分かりやすいのではないかと思います。ブログ添付も考えましたが当日会費を支払っておられる方々に配慮してダイジェストを掲載します。

 1)グラム染色が注目されているのはなぜか?

 『迅速に原因疾患と原因微生物を特定し、狭域かつ適正な抗菌薬を選択し、適切な治療を行いたいから』では無いでしょうか?

 24年度の診療報酬改定による点数アップ、感染防止加算による細菌検査への注目度アップなど理由もあるでしょう。そのため、上司または病院管理者から、『グラム染色を頑張りなさい』というお達しもあり、やらなければならない方も居るでしょう。

 やるからには結果を出さないと意味がありません。

 私たちはグラム染色というツール(アイテム?)で、標本を通して患者さんの声を聞き、治療に参画していくことが必要とされているからでしょう。それなりの診療報酬を頂いているのですから、それに見合った報告をするのは当たり前のことです。

 2)グラム染色法の特徴

 主にBM法とフェイバー法について、染色時と鏡検時のポイントを話しました。

 この2つの方法で大きな点は、前染色液が違う成分であることです。

 BM法はクリスタル紫、フェイバー法はビクトリア青。

 また分別や媒染の方法も違うので、材料の種類や菌による染色性の違いを話ました。BM法も脱色液の違いがあり、染色性が若干違うことがありますので、その違いについて話しました。

 染色で一番大事なのは脱色と標本の作製(種類)です。

 液状検体で菌量が少ないものは厚めの標本、膿性検体で菌量が多いのは薄めの標本が観察しやすく、特に新聞紙程度が明解に読める程度が理想的です。

(常在菌混じりの膿性喀痰の場合)

BmBM法(和光のネオ)Photoフェイバー(後染色はパイフェル)

(ムコイド緑膿菌の場合)

Bm_2BM法(和光のネオ)Photo_2フェイバー(後染色はパイフェル)

フェイバーは膿性成分が多いと染まりが悪くなりますが、染色の手順は簡略化されている。ビクトリア青の場合は、チャコールとの鑑別が少ししやすい(私信)。

4)染色は青と赤のコントラストだけだけど奥が深い

グラム陽性菌は青、それ以外のグラム陰性菌や菌体以外の成分は赤く染まります。

グラム陽性菌は細胞壁がグラム陰性菌より厚く、脱色を受けにくいため青く染まります。グラム陰性菌は脱色の作用を受けて脱色されるが、後染色液で赤く染まる。

赤には2種類あり、サフラニンとパイフェルがある。パイフェルは主成分がフクシンになるので、サフラニンよりグラム陰性菌の確認がしやすい。特にキャンピロバクターのような染色性が悪い細菌では差が大きく出る。

教科書的にグラム陽性と分類されているが実際はグラム陰性菌に染まるもの、またはその反対の菌種を覚えておくと、いざという時役立つ。

2菌以外の成分は赤く染まる。無機物は染まらない。

1教科書的で無い染色性を示す細菌の例

続きをお楽しみに。

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少しお知らせです。

今週は『道南感染対策セミナー』に伺います。

日時:2012年6月15日(金) 19:00-20:15

場所:函館中央病院 8階講堂

http://www.chubyou.com/

テーマ;『あれこれ使えるグラム染色所見-抗菌薬適正使用の指標として-』

宜しくお願いします。

 

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