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2011年10月19日 (水)

今週は宮城に伺います

ブログの更新が遅れており申し訳ありません。
さて、今週は宮城県にお伺いする予定です。東北地方へは山形に行って以来です。
http://www.miyagi-ringi.or.jp/

http://www.miyagi-ringi.or.jp/fail/pdf/kensyukai/20111023.pdf

東北、特に宮城県は本当に好きな街で、今の場所意外なら本当に住みたい街です。


宮城は3月に震災に見舞われた場所でもあります。復興も段々と進んで来ているとは思いますが元の状態に戻るには、時間が掛かると思いますが頑張って欲しいと常に思っております。私も阪神大震災時のとき震源近くで被災しました。あの時の全国の方々の応援は忘れられません。今回は講演という形で元気を置いていきたいと思います。

今回頂いた内容は、基本的な確認事項から臨床医が求める事項まで幅広く短時間で済ませますので、ブログ全体の内容は全てお話出来ないかもしれませんが、お時間の取れる方はお話を聞きに来てください。多分、学校教育では教えてくれない内容が多いと思いますので難しいと思うかも知れませんが、目から鱗が飛び出るような話が出来ればと思います。

宮城県の方どうぞ宜しくお願いします。

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2011年10月11日 (火)

ICMT講習会・地区研修会終わり

土日は臨床微生物学会のICMT講習会・地区研修会でした。今年は当初福島県で開催予定でしたが、東日本大震災の影響で急遽神戸開催になりました。http://www.jscm.org/m-info/71.html

耐性菌の簡易検出法から、MALDI-TOF MSまで簡単な実習を行いました。私はグラム陽性菌の耐性菌簡易検出について実施しましたが、MRSAの判定、マクロライド誘導耐性、腸球菌のアミノグリコシド高度耐性についての担当でした。グラム陰性菌はカルバペネム耐性菌オンリーでしたが少し難しかったかも知れません。

 さて、途中で『こんな依頼をどうするのか?』というコーナーについてもさせて頂きました。

日常微生物検査をしていて気になることがあると思います。

 1)検査の依頼が今ひとつはっきりしないよな。

 2)材料採取がどうしようもなく悪いんだけど、このまま検査を続けて良いのだろうか。

 3)臨床的意義が明らかに低い材料だけど培養を本当にするのだろうか?

 微生物検査室で思っていても、本当に感染症診断のために必要なのかも知れません。逆に、一応・・・というそもそも不安解消のための培養検査なのかも知れません。

 頂いた検査材料は微生物検査室や臨床現場に必要なのは当たり前でしょうが、最終的に患者さんにとって必要なものでありたいと思います。

 

設問の一つに

 IVH先端培養が提出され、菌が発育してきました。菌は同定の結果、大腸菌でしかもESBLという設定です。主治医への報告しなきゃと思い、提出医を見ると、『これって起炎菌かなあ?』と尋ねて来る先生です。というのを入れました。あるあるネタですが。

 躊躇わずに『起炎菌でしょう』とか、『コンタミじゃ無いですか?』とか気軽に言える状況では無いでしょう。だって、カテーテル先端から大腸菌なんてことは少ないでしょうし、血液培養から大腸菌が出るとほぼ起炎菌なのですから。

 こういったときにどう答えるか?どう起炎菌かどうかについてアドバイスが出来るか?などについて考えるようにしました。

 簡単には、

 ①IVHを培養した方法は何でして、起炎菌を疑う場合はこういう結果です。

 ②そもそもIVHの刺入部位はどこなのか?問い合わせる。鎖骨下であれば大腸菌が出ることは考えられないので、起炎菌の可能性が高くなる。

 ③菌は外壁についていたものか、内腔に汚染があり感染したものか?輸液汚染は無いのか?

 ④血液培養は同時に同時に採取されているのかどうか。

 とか、未だ色々ありますが起炎菌であることを考える場合、培養に関わる色々な要素が入り混じってきます。このような内容について普段から情報共有されていれば直ぐに解決しそうな内容です。

 材料は無下に『あ、悪いので採りなおし』という極端な対応では無く、患者さんにとって不利益に働く要素が高いか低いか考えてアセスメントすることが必要なんでしょうね。

 抜いたから出してという、言わば記念培養はもう時間もコストも無駄あだから止めにしましょう。本当に培養を必要としている患者さんの検査に時間を掛けれるように工夫も必要です。

 写真はカテーテルをフラッシュして沈渣を染めたものです。ブドウ球菌が沢山見えてそのまま報告です。カテーテル血を採取して染めた場合ある程度分かるという報告もあり、実践しております。

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2011年10月 2日 (日)

多職種との交流は明日への活力になる

多職種の方と交わると自分の無力さを思い知ることが多くあります。今までの自分の努力が全く打ち消されることもたまにあります。でもそれは明日からの勉学に励む活力に変えて行こうといつも思います。

 

昨日はICNJ近畿支部で多剤耐性菌について話しました。グラム陽性球菌とグラム陰性桿菌の感染管理は同じでも、グラム陰性桿菌の制御は難しく今後疎かにしていると大変なことになるという事で、市中感染型グラム陰性桿菌のクローン分布について話しました。食肉媒介のESBLは遺伝子が移るが大腸菌自体はそんなに問題が無いことが多いというあまり知られていない知見についても触れて話しました。感染管理色が強くなると遺伝子やプラスミドに興味が走り菌の制御という根本的な内容が薄くなる可能性があるからと思っていたので内容に入れました。

 

今日は医療薬学学会年会でした。薬剤師の学会で一番大きな学会だそうで、そんな栄誉のある学会でプレゼンさせて頂くことは自分でも刺激になります。

 

今日の内容は微生物と話そう、微生物検査に行こうという内容について話しました。少し抱いていた思いと違った方すいません。

 

1)微生物検査は材料が大事で、いい加減な材料は成績を悪くする。

 

2)薬剤感受性結果の作られた意味を知る。特に投与量と回数との比較をする。

 

3)MICが低いからと言って全て成功する訳では無く、低い場合は失敗する可能性が下がることは明らかである。

 

4)微生物検査をしている人はMICは言えるが、投与量、回数に加え相互作用、腎機能、臓器移行などは言えない人が多い

 

5)菌の病原性は病原因子と感受性の悪さによって決まるが病原因子の検査は日常的に行われない

6)耐性菌をいち早く察知出来るのは微生物検査室でしょうね。

 

などです。

是非、嫌がられても微生物検査室に行って下さいね。

当日、薬の効果が分かるグラム染色も1枚提示しました。

20112


会場は熱気ムンムンで立ち見が沢山でした。少し着座の方から見難かったと話を伺ったのでPDFハンドアウトを公開することにします。当日会場に居たけど見難かったという方がお近くに居たら教えてあげてください。多分、アーカイブ用の資料はまた会員には行くと思いますが先に。学会関係の人すいません。

2011 

このURLからダウンロード可能です。2.5MBくらい。http://xfs.jp/1FfAV

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