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2011年2月11日 (金)

神戸市感染症発生動向調査定点研修会

昨日は神戸市感染症発生動向調査定点報告会でした。神戸市では年に1回、年度末のこの時期に年間を通して行ってきた定点観測の状況と解説を含めて研修会が開催されます。当院は基幹定点のため毎年定点報告をさせて頂いていますが、研修会は平日の昼間開催のため参加が出来なくて困っていました。今回から夜開催に代わり非常に参加しやすくなりました。

定点の研修会では、その1年間の細菌とウイルス動向に加えて、社会的に問題になった感染症を取り上げてその解説をしてくれます。昨日は多剤耐性菌について解説のお手伝いをしました。下記のスライドはその一部です。β-ラクタマーゼ産生の耐性菌をひっかける手順(感受性)です。

定点観測の中には検査室定点というものがあり、細菌の分離状況を毎月提出しています。また、薬剤耐性菌は基幹定点からの報告があります。基幹定点は神戸市は3つ設置されうちもその一つです。基幹定点と言えば、今年から多剤耐性アシネトバクターが増えました。但し、症例定義がしっかりしていません。どうなんでしょうかね?

昨日はKPC、NDMのメタロβ-ラクタマーゼ、多剤耐性アシネトバクターについて話しました。最後にクローン分布についての脅威について話しました。もう既にNDM-1産生のSalmonellaも検出例があります。今後新薬の開発が進まなければ不安な世の中です。

昨日は会場から昨年のA型肝炎のdiffuse outobreakについて質問も出ていました。どの時点でアウトブレイクを察知して動くかは一般医療機関で判断しにくいもので、行政との連絡を密にしていかなければなりません。

皆さんの地区でも同じような研修会(報告会)はされていると思いますので参加されてみてはどうですか?こちらでは感染症指定医療機関の関係者が1人も参加されていなかったのが非常に残念なことでした。何事も意識付けが大切でしょう。

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コメント

参加できなくて残念でした・・・

投稿: 感染症指定医療機関関係者 | 2011年2月11日 (金) 18時16分

この表では、腸内細菌で誤判定や見逃しが出てくるのではないでしょうか?検査技師がレクチャーするのであればもう少し詳しくやるべきではないか。

投稿: | 2011年2月13日 (日) 18時50分

簡単過ぎてすいません。当日はもう少しだけ詳しくしましたが、定点報告会というのは一般の開業医から参加されます。検査の手法などのみ詳しくすることは会の方針とは少し違うので今回は割愛しています。検査技師だけ対象である場合はもっと詳しくしますが、医師や看護師、行政職の多い中でβラクタマーゼを詳しく検査技師として話するのは完全にKYに当たります。しかも持ち時間が15分で腸内細菌のβラクタマーゼの話です。ご了承下さい。
大体、検査といってもPCRをすべてにしない限り表現型ですべて検出出来る訳が無いのはご存知のことでしょうし、NDM-1でもMEPMで100%検出無理ですからね。どこかで線引きは必要でしょう。

また今回は検査技師からでは無く単なる医療専門家の立場で話しました。検査技師検査技師とガツガツしなくても神戸市では知名度がありますし、そんなに職種特異性は気にしていません。悪しからず。

投稿: 師範手前 | 2011年2月13日 (日) 22時31分

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