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2011年1月17日 (月)

第22回日本臨床微生物学会総会にて

1月8日、9日と2日間、臨床微生物学会総会が岡山県で行われました。

関東圏、関西圏以外の年で、しかも松の内に行われた学会でしたが延べ1700名を超える大盛況で閉会しました。参加された方お疲れ様でした。

会場が岡山駅に隣接していましたが、少し会場が狭かった?ように思えますが、皆さんの熱気に耐えれなかったのかも知れません。メインの会場は700名も入るそうです。

さて、当日参加されなかった方のために記事を書きます。

当日は午後からメイン会場で『第2回医師、臨床検査技師、薬剤師のための感染症セミナー』が開催されました。第1回は血流感染、今回は呼吸器疾患をテーマで、内容は術後肺炎、肺結核、肺真菌症の3つでケーススタディーを開催しました。

私は術後肺炎をメインテーマに進行をしていきましたが、術後肺炎の特徴は術後の無気肺に継続して起こすことが多く、主に術後1-3日に起こすことが多い肺炎です。市中肺炎とは違い、誤嚥が肺炎のキーになり、術後の経過、入院日数、人工物の有無などが背景になってきます。最も大切なのは患者の重症度。更に呼吸管理もそうですが、薬剤耐性菌をどの時点で考えるかです。薬剤耐性菌は予後に関与してくるので本当に深刻な問題です。そりゃ、初期治療からカルバペネム+バンコマイシンという処方であればある程度乗り切れるでしょう。しかし、カルバペネムを乱用するとMDRPの発生を助長しているようなものです。患者の病態を考え、保菌か感染か考えて、治療の必要性、適切な治療計画を立てていかなければなりません。

簡単に言いますと、緑膿菌(に代表される非発酵グラム陰性桿菌)とMRSAを意識した対策を必要とすることです。

今回は、術後経過中に誤嚥⇒無気肺⇒肺炎(MRSA含む)⇒ウイニング⇒また誤嚥⇒肺炎(今回はアシネトバクター)⇒ウイニング⇒最終的にPTEJという経過を辿った事例で考えていきました。

下記はその中の1枚のスライドです。肺炎の治療期間の設計です。患者の状態にもよりますが院内肺炎は7-14日の治療期間を考えて経過を追う必要がありますよね。

本当に当日は非常に優秀な回答者ばかりで関心しました。

感想を何人かに伺いましたが、また何かあればコメントも下さい。

このセミナーは年4回開催予定です。詳しくは臨床微生物学会HPで紹介されますのでコマ目にチェックして下さい。(4/3、7/23、11/12予定です)

http://www.jscm.org/index.html

Photo 当日のスライド

でも入院中の患者が肺炎になり下記のようなスメアが見たらどう考えるんでしょうかね?

18日の出稽古編(最終です)で少し解説します。

600 ×1000

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