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2010年10月 1日 (金)

耐性菌の話題は下火になってきたんでしょうか

最近は、尖閣諸島問題やFDの改ざん事件など、医療関係とは違う話題で持ちきりになっています。つい先日までは薬剤耐性菌の話で持ちきりだった報道も、全くといって良いほど見なくなりました。

ブログの検索も以前の状態に戻りつつあります。9月初旬には掲載している薬剤耐性菌情報の閲覧数が多かったことが判ります。また、グラム染色道場として検索されている方が多いのが判り、嬉しく思います。ブログ検索状況は、今何の情報が欲しくて、世間がどういった思考で進んでいるのか良く把握出来ます。

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良いのか悪いのか判りませんが、医療機関にとって先進医療を続けて行く上で薬剤耐性菌との睨めっこは続く分けで、今も薬剤耐性菌の発生に悩む医療機関は多いと思います。

医療機関が悩むのは、薬剤耐性菌の発生を抑制したいということで、抗菌薬適正使用もそうですが、現場でファシリティーマネージメントも含めて要因分析が出来ないことも多いと思います。

特に環境に潜む薬剤耐性菌発生の要因は、日常何気なく設置されている感染性廃棄物の置き場、装着している人工物が環境面(床や壁、カーテンなど)に常時接触しているなどです。再利用する医療器具の洗浄方法などもあまり検証されていないことが多いように思います。しかし、卒後就職した医療機関で育ってしまうとそれが当たり前と思える日常がその場にあります。

感染を意識し過ぎて動線や清潔区域の管理を指摘すると、現場の職員より煙たがられる状況もあります。感染管理業務をしていく上では日ごろから、どのように溶け込んでいれるのかが大変大事になります。

微生物検査結果の解釈を、臨床医に伝えること、医師意外の医療従事者へ伝えることも同じかも知れません。

先日は香川の医療機関に行きました。皆さん大変熱心に聴講して頂き、感染に関わる職員に暖かく迎え入れして頂きました。ありがとうございました。

四国はアンパンマンカーが走っていました。うどんが有名で、エンゲル係数が日本一低いのも特色の県だそうです。

帰りに乗り換えのため停車した駅で撮影したものです。

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土曜日は新潟県に伺います。久々の新潟で楽しみにしています。宜しくお願いします。

第3回新潟臨床微生物研究会http://www.niigata.med.or.jp/php/istudy.php

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