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2010年9月14日 (火)

多剤耐性菌の定義

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dl/multidrug-resistant-bacteria_a.pdf

に、耐性菌調査の協力依頼があります。多剤耐性の定義も記載がありますが、具体的な薬剤名の記載はありません。

国立感染症研究所に問い合わせました。例えばカルバペネムは5剤ありますが、どれでも良く代表的な薬剤としてIPMが耐性ならカルバペネムは耐性になるようです。臨床微生物学的に言いますが、耐性機序の違いからMEPMは感受性になる場合はどうするの?と思う方も居られるとは思いますが、素直に考えて対応して下さい。という事でした。

アミノグリコシドもキノロンも同じです。しかし、あの案内は最後にアシネトバクターも記載ありますが、対象はあくまでも腸内細菌限定なのでお間違いなく。地方行政の担当も混乱しているようです。

腸内細菌で、カルバペネム耐性になった場合はテクニカルエラーも混在しますので、一旦止まって考えましょうね。

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コメント

はじめまして。
本当にいつもリアルタイムに今欲しい情報をいただけて
また、とてもわかりやすく説明していただいて
ありがとうございます。
私は昨年、先生にみっちり研修をしていただいた
新米認定看護師です。
この情報は自施設でも疑問に感じていたところです。
ありがとうございました。

投稿: takorinrin | 2010年9月16日 (木) 23時48分

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