臨床微生物学会夏季セミナー
今年も京都大学でする、臨床微生物学会夏季セミナーにお手伝いで参加させて貰います。今年は去年の続き。臨床に必要な臨床微生物の知識研鑽です。参加者は104名も居ると聞いています。講義が中心ですが、ケーススタディーもあり、インタラクティブな研修会が期待出来ます。
本当にここ数年、臨床介入をベースにした研修会や研究会増えてきました。個人的には良いことだと思います。
どうしてか?と言うのは、卒後教育でしか受けれない内容ばかりなんで。臨床検査技師をいくせいする学校では、基礎がどうしても中心になります。だって、教官の殆んどが臨床業務について話が出来ないという現状を目の当たりにします。機会を頂いては出向き講義を受けていますが、そういう教育を受け続けているせいか、臨床業務の必要性は興味の無い人が多いように感じます。
微生物検査では、仕事は臨床現場にあることが多いし、菌分離のヒントはかなりの量落ちていると思うし、現場は戦場です。ただ、ゴロっと落ちては居ないから掘り起こすことが必要です。
現場は細菌検査を行う上で良いアイテムを取得する機会があるでしょう。
1日目のケース・スタディーは深頚部膿瘍とクリプトコッカス症でした。細菌検査も細かいですが、難治療例は臨床現場も細かいケアが要求される事が多いです。互いに良いネゴシエーションしないといけませんね?
2日目は一山先生のお話から始まり、薬剤耐性菌の話と薬剤感受性の読み方について教えて頂きました。お土産は、『一家に一枚薬剤耐性菌マップ』でした(見たい人は参加者から見せてもらってください)。最新のことは記載していますが、耐性菌は日々進歩します。それぞれでアップグレードが必要です。ちなみにNDM-1は当然入っています。
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コメント
京都のばいきんまん。です。
第17回日本臨床微生物学会教育セミナーはおかげさまで無事に終了できました。症例検討会もお作り頂いたポスターも概ね好評で良かったな~とホッとしています。ありがとうございました。
研修会は1泊2日。約12時間のプログラムでしたが、この間、休憩時間は実質40分間。それも10~15分×3という感じなので、トイレに行ったらおしまい。
振り返ってみると結構タイトなプラグラムやったなーと若干反省しております。
でもでも皆さんお元気で、いろんな意味で暑い研修会でしたね。
またいっしょにやりましょう~(^^;)。
投稿: ばいきんまん。 | 2010年8月29日 (日) 14時16分
ばいきんまん先生 今回も盛況で何よりです。受講生の経験年数がある程度いっているのか、症例検討会ではベテランならではの鑑別診断の名前が出てきました。皆さん、感染症患者をフォローしようとあれやこれやと考えているのが大変頼もしく思えました。今後も発展していけばと思います。
次は中日本学会ですね。また頑張らせて頂きます。
投稿: 師範手前 | 2010年8月29日 (日) 19時19分
第17回日本臨床微生物学会教育セミナーに参加させていただきました。2日間大変お世話になりました。すごい名前の方ばかりで緊張するような歳でもないのに緊張してしまい、いろいろ聞きたいこともあったのに聞けずじまいでした。参加されていたみなさんも忙しいのにいろいろ勉強されていて、こちらは忙しいのを言い訳にして勉強もせず恥ずかし限りです。明日からはこの2日間の研修を復習しつつ、格闘していきたいと思います。(誰と格闘するんや!(^。^))
投稿: ばけもねら | 2010年8月29日 (日) 23時07分
ばけもねら様 お疲れ様でした。中々休憩時間も無く聞くに聞けない時間割だったと思います。懇親会も人多かったしね。居酒屋会話でもしないと幅が拡がりませんよね。こっちが呼び掛けししないとあかんかなとも思います。次回は考えます。宜しくです。
投稿: 師範手前 | 2010年8月30日 (月) 23時23分