結局・・・こんなん(困難?)出ましたけど
昔、『こんなんでましたけど!!』っていうギャグ流行りましたよね。
今回は全く関係ありませんが、先日の”経験は力なり?”を・・・http://gram-stain-id.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-fa43.html
の培養で下記のものが発育しました。
そうです。肺炎球菌のムコイド型でした。患者さんには悪いのですが、非常にキレイですよね。莢膜旺盛なので病原性も強いと判断出来るでしょうね。
また、肺炎球菌感染症を考える上で、脾機能を聞くことは必要ですよね。意外に見落としの多い項目と思っています。でも、どうして考え付かないチェック項目なのでしょう。いつも不思議に思います。
肺炎球菌は本当に難しく、分離出来ない場合もあります。自己融解や発育要求の問題も多いです。
下記は自己融解途中のグラム染色です。紅いのって、グラム陰性桿菌に見間違えますよね。良く観察して経験と積みましょうね。
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コメント
以前参加した勉強会で
(聞き間違いかもしれませんが・・・)
「脾臓摘出を行っていると肺炎球菌感染症を起こしやすい!?」
と講師の方がおっしゃっていたように思います。
脾機能と肺炎球菌感染症にはどのような因果関係があるのでしょうか?
投稿: 半人前検査技師 | 2010年7月 2日 (金) 23時44分
脾臓で処理されていた免疫機能が欠落するのが理由みたいですよ。莢膜産生菌の感染リスクが上がるようです
投稿: 管理人 | 2010年7月 3日 (土) 06時56分