« GW突入 | トップページ | ローカルデータの活用 »

2010年5月 5日 (水)

休日も

患者さんにとっては休日も何もありません。

連休中の出勤日に検体が沢山きていました。発熱性疾患でしょう、血液培養と尿培養が多数に、喀痰培養も数件あります。M&J分類で全てP3と、日中の外来では見れないくらい良い品質の喀痰です。

1件、外科の外来フォローで、在宅経管栄養の患者が来院しています。緑膿菌の履歴はありません。診察医に聞くと、発熱と呼吸苦、咳が主訴です。入院が必要なほどでもなさそうで、連休明けに自科の診察を受けるとのこと。グラム染色をして結果報告となりました。

・弱拡大で扁平上皮が多く観察される

・多菌種の確認が出来る

・一部貪食が多く見える

・白血球の核が不明瞭なものも多く、慢性的な炎症像が伺える

・スピロヘータが確認され口腔衛生の悪い可能性がある

以上のことを説明して、経管栄養も関わった誤嚥性肺炎像として確認されることを伝えました。一応、肺炎球菌尿中抗原と血液培養を施行するようにsuggestしましたが。

休日ならではの急ぐような症例にはグラム染色は大切なのが分かる症例ですね。

Photo ×1000Photo_2 ×100

|

« GW突入 | トップページ | ローカルデータの活用 »

背景など病態把握」カテゴリの記事

コメント

師範手前様

誤嚥性といえば肺炎球菌が中心であるといわれておりました。そうですねー双球状のもの、GNR、GPRさまざま確認、しかし双球菌が発育してこないことしばしば、か遅れて発育。師範手前の教え通りまずはグラム染色の結果を尊重しています。少しだけ喀痰培養の濃い霧が晴れそうです。コリネもなるべく感受性頑張ってますがーこちらま発育しないことあります。

投稿: 小町 | 2010年5月 8日 (土) 23時04分

小町さま

誤嚥性肺炎の場合は多くが唾液誤嚥による肺炎です。食注などの消化液誤嚥による肺炎もありますが、喀痰が出てくるほどのものは無いかと思います。

唾液誤嚥は肺化膿症、膿胸へ進展しますので非常に怖いものです。不顕性誤嚥も中に混じりますので、患者背景を知ることが大切です。

肺炎球菌の話ですが、市中の誤嚥性肺炎に合併した肺炎球菌性肺炎が中に混在します。そういう場合のグラム染色は、pureな市中肺炎の肺炎球菌性肺炎として確認出来る喀痰のグラム染色像には成らないことが多いです。なので、培養検査も大事ですが、血液培養や尿中抗原の結果を合わせて考えないといけません。単なる誤嚥だと良いのですが、あまりにも浸潤影が多いだとか炎症反応が強い場合は注意です。初期治療はペニシリンになるので臨床では問題にならないかも知れませんが、見えないグラム染色の一つと考えても良いでしょう。
コリネは普通より発育の弱い菌が多いので2-3日は培養した方が良いでしょうね。

投稿: 師範手前 | 2010年5月 9日 (日) 23時05分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« GW突入 | トップページ | ローカルデータの活用 »