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2010年4月23日 (金)

こういうの

今度は化膿性関節炎です。こんなのが見えました。

やはり大事なのはグラム染色です。

化膿性関節炎を疑う場合ですが、empricに抗菌薬を入れるのは良くあることですが問題です。

症状ありきですが、バイタルに影響が無い場合も多いと思います。外来でもグラム染色くらい待てる時間が多い状況が多いので、やはりグラム染色をして、起炎菌を推定して、抗菌薬を選択することが大切です。

問題なのは菌種と耐性菌です。殆どがブドウ球菌によるものですが、グラム陰性桿菌だったらどうでしょう、見た甲斐がありますね。また、患者背景を考えた場合に耐性菌かどうか判断する材料が増えます。どれだけものに出来るかになります。MRSAなどは外来で治療するに当たり経口抗菌薬の選択幅も狭いのが微妙です。

『何か分かれば教えて下さい』とコメント入っていることもありませんか?

Photo ×1000

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グラム陽性菌」カテゴリの記事

コメント

師範手前さま

当院では、外来で化膿性関節炎疑いのときは、検査室に連絡してもらっています。システム上コメント入力してもらっても遅れて伝わることがあるので電話でお願いしています。
実際には、電話もし忘れもあるので、らしい検体がきたらこちらからグラム染色の結果を報告しています。

写真ですが、GPC。レンサ球菌かブドウ球菌かですが、けっこう悩みます。化膿性関節炎の起因菌は年齢など患者背景にもよりますが、ブドウ球菌が多いようですが今回のはどうなのでしょう。何となくレンサ球菌にみえてしまうのですが・・・。できるだけ多くの視野からはっきりした像を探す様にしていますが、どうしても判断を迷うときは、ラテックスの力を借りているのが現状です。
まずは、染色像、患者背景などから菌の絞り込みをするのですが、どうしてもはっきりしない事もあり難しいです。
どちらにしても推測される菌名がはっきりしたら、推奨抗菌薬の情報も提供することにしています。
まだまだ修行が足りません・・・

投稿: 指導員手前 | 2010年4月23日 (金) 11時38分

画像をみる限りではブドウ球菌は否定的?ですか。
以前lugdnensis『スペル間違ってたらごめんなさい』で酷いめにあいました。
関節などの炎症の指標になるのは赤沈のデーターだといわれているので必ず確認してます。グラム染色でピロリン酸を発見したときはとても得したような嬉しい瞬間でしたこれは私達にしかわからない喜びですね!

投稿: 小町 | 2010年4月23日 (金) 20時42分

グラム染色でピロリン酸を発見したときはとても得したような嬉しい瞬間でしたこれは私達にしかわからない喜びですね!
→そうなのですね。小町様の可愛い絵文字をみて思わず微笑んでしまいました。ピロリン酸カルシウムを疑う時に、検査にはその旨で提出しても、自分で見て見ようとしたことがありませんでした。痛みの経過を聞いて、レントゲンを見て、これはおそらくはピロリン酸カルシウムだろうな、と思いながら関節液を抜いて検査に出していました。偏光顕微鏡でしか見えないものと思っていました。グラム染色でも白血球を頼りに探していくと見つかるのですね。今度、試してみます。

投稿: 三省 | 2010年4月24日 (土) 13時36分

皆様

意外に教育内容で盛り込まれていても、実際に臨床で実践出来ていないものは多いと思います。グラム染色はどうなんでしょう。
テキストや参考書を読めば書いていて目から鱗が落ちることが良くあります。日々勉強です。

投稿: 師範手前 | 2010年4月27日 (火) 21時47分

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