« 今週は18日に神戸グラム染色研究会です | トップページ | グラム染色研究会 »

2010年3月17日 (水)

当院はこんなのが多い

先日、救急より尿が出てきました。尿は非常に混濁しています。沈渣をするとのことで一般検査と分け合いました。確かに尿路感染時に一般検査は大事ですが、これで沈渣見ても・・・と思い分け合いました。

グラム染色をすると下記のようなスメアが見れました。少し気になり、主治医に電話しましたが、尿管カテーテル留置者だそうです。今回は肺炎も疑い入院となりそうですが、痰が出にくくて、後で出しますとのこと。

調度見た結果も返そうと思い、尿で白血球が多く、ブドウ球菌の貪食ありますよ。小さいので黄色ブドウ球菌を疑い、MRSAもありですよと報告しました。とりあえず、ABPC/SBTで様子見ますとのことで、それ以上コメントを突っ込みませんでした。

熱があるようで、血液培養も同時に提出されていました。

翌日、血液培養が陽性(下記参照)になりました。尿の培養を見直し、MRSAかもしれないため追加していたMRSAスクリーニング培地を見ると陽性に。そうです、血液もMRSAと推測されます。血液培養報告時には、感染巣を調べるために同時に出された培養成績も添えると上手く報告出来ることが多いです。結局VCM追加となり、既に用意していた初期投与設計を紹介しました。

こんな報告があります。

尿バルン留置患者の3人に1人は黄色ブドウ球菌が検出される。そのうちの86%はMRSAであった。58%は2ヶ月以上留置しており、13%の患者で血液培養が陽性になる(CID2006年、46-50)。あくまで1つのstudyですが参考資料になります。

気になれば連絡が必要で、しっかり介入すれば良かったと反省しています。

非常に怖いデータですよね。

Photo ×1000(尿)Photo_2 ×1000(血液培養)

|

« 今週は18日に神戸グラム染色研究会です | トップページ | グラム染色研究会 »

グラム陽性菌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 今週は18日に神戸グラム染色研究会です | トップページ | グラム染色研究会 »