グラム染色研究会
昨日は第6回神戸グラム染色研究会でした。
いつもそうですが、グラム染色と画像診断についての基本的なレクチャーに加え、症例提示がありました。
①グラム染色のレクチャー
グラム染色は主観的に考えてしまうのに加え、染色手技が加わります。2つがミスマッチしてしまうとヒューマンエラーに繋がります。これは臨床検査技師でも、医師でも同じと思います。日常的にグラム染色を観察している人ほど、エラーは減ると思いますので、馴れないうちは馴れた人と1枚のスライドについて目合わせすると良いのでしょうね。
②症例提示
脾膿瘍とマラリア症例でした。
マラリアは熱帯熱を逃さないようにという教訓と、抗マラリア薬も新しくなっているので知識を更新することと薬の入手法について整理する必要があることが教訓として述べられていました。
脾膿瘍ですが
遠くは京都から提示して頂きました。患者背景が掴みにくい、病原菌が予測し難いのに加え、鏡検と同定が難しい菌について進んで行きました。悩ましい症例については、細かいことでも良いので密にコミュニケーションを採ることや、染色の1つの手技が適切かどうか少し考えて見るのが良いのでは?と思いました。
こうして、グラム染色(マラリアは違いましたが)一つで、深いディスカッションが出来るのは良いことだと感じました。次回は7月8日です。
また、手持ちの類似スライドがあるので、後で再掲載します。
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