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2010年1月 8日 (金)

CLSI M100-S20 Document

1月になり、CLSIの抗菌薬感受性ガイドラインは新たなものが出版されます。以前に掲載した腸内細菌のBPはやはり変更されたようです。ただし、EUCASTのような厳しさは無く、近づいたが米国独自の基準となっているようです。

聞いた話ですが、変更されたのが第3世代セフェムのBPで予定通りCAZは8⇒2、CTXは8⇒1のようです。気になることに第4世代セフェムは?ということです。CFPMは8のままで、EUCASTが提唱している1μg/mlとは異なるようです。PIPC/TAZも同様です。

CLSIのドキュメントを無償閲覧出来るのですが、腸内細菌に関してはKPCのことも含め考慮されているようで、ESBLのスクリーニング検査は撤廃されてしまったようです。早く薬剤耐性かどうか感受性レベルで検出することが重要だそうです。

また、カルバペネムの新規薬も続々と出て来ているみたいですね。聞くところによるとカルバペネムのBPも以降下がる予定だとか・・・。感受性検査も様変わりしそうですね。

興味のある方は立ち読み下さい。

CLSI M100-S20のサマリー(203KB) http://www.clsi.org/source/orders/free/m100-s20.pdf

EUCASTの感受性判定基準(2.18MB) http://www.eucast.org/fileadmin/src/media/PDFs/EUCAST_files/Disk_test_documents/EUCAST_breakpoints_v1.0_20091221.pdf

これは、急性胆管炎の患者の胆汁です。大腸菌ESBL産生株とEnterococcus faecimの混合感染です。腸球菌は自然耐性なので菌の推定=抗菌薬の選択に結びつきますが、大腸菌は耐性かどうか全く分かりませんね。

Photo ×1000

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