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2009年12月16日 (水)

色々あります

菌も色々ですが、症例も色々です。

検出菌は稀な菌が出る場合も、普通の起炎菌ですが出る部位が稀なのと、疾患が稀なのと色々あります。さらに複雑な疾患や複数菌出てきた場合は混乱しますが、基本は培養と感受性になるかと思います。

菌は同定をすれば分かりますが、そこまで待てない場合も多く、グラム染色が使われることが多いです。

これは先日高齢者に発生した陰茎部の膿瘍です。膿瘍?といっても陰茎に何故出来るのか?性感染症と思わせるのですが、グラム染色を見ると複数菌。

恐らく何かの拍子に尿路感染になり、ろう孔など開いたのでしょうか?

こういう場合は主治医と話、知りたい菌と臨床症状を擦り合わせることが大切です。それはGive&Take、躊躇なく聞くようにしましょうね。

結局、他院でのバルンの留置が悪く、そこから膿瘍形成に発展したそうで、疾患も色々だな?と思いました。

それを聞くと、腸内細菌に加え、ブドウ球菌や緑膿菌をどう考えるかになります。治療は排膿して抗菌薬ですが。

ブドウ球菌と腸内細菌は分かりますが、緑膿菌は居るのでしょうか?これでは目測は付きませんが、尿も並列して見ることは必要でしょう。

比べれば同じような菌だとは分かりますよね。それだけ分かればこの場合は十分では無いでしょうか?

Photo_2 尿(×1000)

Photo_3 膿(×1000)

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