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2009年12月18日 (金)

閉塞して

先日ENBDチューブの閉塞で患者が運ばれてきました。血圧低下もあるようで、エンドトキシンショックでしょうか?

やや濁った胆汁が採取され、グラム染色をすることになりました。(こういう症例は決まって夜間に来る当院ですが。)

何を探すかです。

やはり、メインは腸内細菌でしょう。ビルレンスも高く、血液培養陽性にもなることも多い菌です。あとはチューブ(人工物)に関連した非発酵菌や、ブドウ球菌。また、逆流により腸球菌が上行感染を起こす場合もあります。

今回は色々と見えましたが、背景で白血球が非常に不鮮明です。これは膿瘍形成であることを示し、また古いものであることを示します。慢性的に炎症が続き、膿瘍形成をして詰まったのでしょうか。

不思議なものも見えますし。予想外の菌でしょうか?一応報告と思い、直ぐに伝えました例です。①②はカンジダ、③はさて?キニオンは陰性でした。

Photo_4 ×1000 その①

Photo_5 ×1000 その② 

600

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背景など病態把握」カテゴリの記事

コメント

いつも勉強させて頂いております。久しぶりの投稿です。
写真を見て、あ、ノカルジアかと思ったもので、つい。

それに関連して疑問に思いましたが、ステロイドか糖尿病か、患者背景に免疫不全はありますでしょうか。全くなしの場合もままありますが。
それから、Candidaはやはりglabrataが多かったでしょうか?

投稿: 勤ノ字 | 2009年12月18日 (金) 14時36分

勤の字様、お久しぶりです。
患者背景ですが、肝硬変くらいです。
ノカルジア?と思うのでキニオン染色(チールネルゼン染色の変法)しましたが陰性で否定的に考えます。類似の菌である、放線菌を無視出来ないため、一応補填にて培養を継続(ノカルジアは発育が遅い)しましたが陰性。嫌気培養にて放線菌が発育してきました。ノカルジアも菌種によって形も変わるので、培養を待たないとダメな事が多いでしょう。
師範手前的に言うと、菌が少しフニャフニャしてるし、染色性が良いので、ノカルジアより放線菌を強く疑います。見慣れて無いとかなり難しいです。もう七段級でしょうか?
あとカンジダは起炎菌になるかどうか分からないのでβグルカンしましたが陰性で。βグルカン測定まで要るか解りませんけど…。仮性菌糸は無いのでノンアルビカンス濃厚ですけどね

投稿: 師範手前 | 2009年12月19日 (土) 17時30分

師範手前様

放線菌でしたか。。。
現場医師の感覚として、グラム染色所見で「少し違うかな」と思っても、「まぁ胆道系感染だし」と、ノカルジアに一票入れたくなってしまいます。もっとも、こういう事があるので、培養同定できるまでの治療として、ST合剤一本勝負!とはしませんが。
非常に勉強になりました。ありがとうございます。

投稿: 勤ノ字 | 2009年12月20日 (日) 13時01分

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