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2009年11月13日 (金)

膿瘍の検査の模範解答と手解き

先日掲載分の模範解答と手解き。http://gram-stain-id.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-a9dd.html

創部感染を設定しています。創部感染の代表的なものは術後の創部感染。医原的行為で発生した感染です。

薬剤耐性菌かどうかグラム染色で確認出来るのか?という問いには「いいえ」です。

抗菌薬に感受性であれば菌は消失するため、投与の前後で菌の減少が確認出来れば、使用した抗菌薬に対しては感受性と推測出来ます。

ただし、今回は何もない状態。ヒントは医原的な行為が加わっていること。どう解釈するか?

貪食+ぶどう球菌となれば黄色ブドウ球菌の可能性もあります。ただし膿瘍のおかれた状態にもよりますが、以下のことがあれば耐性菌(例:MRSA)の確率は高いと言えます。

①抗菌薬が投与されている場合

②すでにMRSA保菌者の場合

③MRSAが頻回に出てくる病棟など(特に入院環境などの高度に抗菌薬が作用している場所)

スメアを見るのと同時に、このような思考回路を働かせ、どうしてMRSAと考えるのか?筋道を立てて解釈していくことは大切です。

洞察力と言いましょうか?ダラダラと見ていると良く習得出来ませんね。

この内容は12日の院内感染対策講習会(厚労省:奈良)で解説しました。下記がそのスライドです。A病院とB病院で働く人はそれぞれ感じることが違いますよね。

それがローカルファクターの考え方です。

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