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2009年10月27日 (火)

先日の胸水からのグラム染色像

先週掲載した記事の追加です。http://gram-stain-id.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/25-c5e0.html

強拡大の右下にグラム陰性桿菌が見えます。『呼吸症状の悪化で入院中の患者です。胸水が溜まり穿刺しました。既往として気管支拡張症、肺ノカルジア症、NTMです。』との情報を得ることがあり、グラム陰性桿菌なので、腸内細菌かぶどう糖非発酵菌もしくは嫌気性菌かという考えになります。

当然、閉鎖腔なので嫌気性菌の可能性を除外することは出来ません。菌はずんくりむっくりして、やや湾曲している。染色性はやや悪い。可能性のある菌の順序としてぶどう糖非発酵菌>嫌気性菌>腸内細菌と考えることが出来ます。可能性を高める要素には気管支拡張などの既往があるため、喀痰からの検出菌を一度確かめる必要があります。

その日のうちに胸水から検出された菌の推定出来る可能性を更に高めるには喀痰グラム染色と一致するかどうか確認することも必要です。培養結果見て次の日まで待てるのであれば、抗緑膿菌活性を持つ抗菌薬の投与が必要になるかもで、胸水内は免疫が働きにくく、貪食像も確認しにくいことも頭の片隅に置いておくことが必要かも知れません。

結局、その日に喀痰グラム染色をしましたが、下記の像を得られました。前回歴も確認したところ緑膿菌の既往がありました。喀痰には貪食も見られ、染色性が悪く、ムコイド様。やや湾曲もあり、緑膿菌の可能性が高い。つまり、胸水もその可能性が高いということをその日のうちに伝えることは必要になる場合が多いです。結構、病態が今後のケアなどを病棟で迷っている可能性もあります。

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