« 先日の講演会 その2 | トップページ | やっぱりありました   入れ歯 »

2009年10月 7日 (水)

先日の講演会 その3

続きです。

結局同定したらE. faecalisでした。

その前に、血液培養で腸球菌の可能性があるため、使用していたCPZ/SBTを変更するかどうかです。腸球菌なら無効と考え、ペニシリンやカルバペネムにした場合E. faeciumであれば無効になってしまいます。どちらか分からないので、VCMを使用することになりますが、併用?変更?です。

検討の結果、感染初期で以前に大腸菌(しかもペニシリン耐性)になるので、VCMを併用することになりました。

ここで、VCMに変更した場合は、感染巣で腸内細菌の感染症が起こってしまっていた場合は更に悪くなる要素が沢山あります。

治療過程で調べるうちに、胆汁の交通が悪いことが分かりました。閉塞があったため開放してやりました。その時のスメアです。

腸球菌?と思われるグラム陽性球菌に加え、長く伸びた陰性桿菌と古い白血球が見えました。やや膿瘍化の手前だったのかもしれせん。

敗血症例であるので、可能性が低いですが心機能障害が無いか見てもらうことにしました。

E. faecalisが血液培養から出た場合は

①βーラクタマーゼを調べる⇒陽性ならペニシリン耐性

②心内膜炎であればアミノグリコシドの併用もある。⇒GMやSMの高度耐性を考える。通常のBPの設定はありません。

これはサンフォードガイドにも記載があります。

■β-lac(+)でAGS高度耐性なし。⇒ABPC/SBT+GM

■β-lac(-)でAGS高度耐性あり。⇒ABPCやPCG

■β-lac(+)でAGS高度耐性あり。⇒VCM(?)

感受性検査の内容も調べることが多いですよね。

細菌検査はその時点で終結しますが、感染症は治癒まで終結しません。このように、1枚のグラム染色でも奥が深く、色んな要素を踏まえた柔軟な体制が求められることがあります。

Enbd6002 ×1000

|

« 先日の講演会 その2 | トップページ | やっぱりありました   入れ歯 »

グラム陽性菌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 先日の講演会 その2 | トップページ | やっぱりありました   入れ歯 »