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2009年9月18日 (金)

生えない敵と戦う

先日AMIに市中肺炎が合併しているだろう。。という患者の相談貰いました。今ABPC/SBTを使用しているが、変更するとすれば抗菌薬は何にしようというのは本題のようです。

患者は入院後2日目に肺機能が悪化。胸部レントゲン所見では肺炎像のようだ。右下肺野に浸潤した陰影があり、吸引痰を見ることにした。

スメアは下記の通りです。フィブリン塊と思われる大きな赤色の粘性物質に活発な好中球が散在。大葉性肺炎に良く見る像と思い、肺炎球菌とマクロファージを探す。肺炎球菌らしくグラム陽性の双球菌を見つけて少し悩む。同時にした尿中抗原が陰性だからである。臨床像もあまり矛盾しない所見。

いつも見ている市中肺炎例、特に肺炎球菌に多い背景と、肺炎球菌と推定される菌が見えていること。尿中抗原は100%ではないことなど、返答に説得性のあるものを考え、発症が入院後間もないことから市中肺炎の可能性が高い。バイタルは一時期を離脱して経過観察中とのことで、長い相談の後ABPC量の調節のみになった。

翌日、案の定培養陰性。見えない敵、いや、生えない敵と戦うためにもグラム染色は有用性が高いアイテムである。

Ami100 ×100

Ami6001_2 ×1000

Ami600 ×1000(これは肺炎球菌と言えそう)

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