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2009年9月24日 (木)

シルバーウィークって

初の秋の長期休暇でした。皆さん骨まで休めましたでしょうか?なぜなら、医療現場の大型連休は、GWと正月休みしかありません。

連休中は、通常の医療機関もお休みしているところが多く、救急診療体制で対応。当院の救急外来も発熱を主訴としている患者が多く来院されていたようで、インフルエンザ対応のゾーニングも考えてしていましたが、限界を迎えそうな勢いで患者が殺到しておりました。この先、もう少し対応を考えないといけません。

さて、感染症は時と場所を限って発生しません。細菌検査は微生物を対象としている訳で、さらに緊急的な意味合いの多い検査が含まれています。なので、連休中ではありますが、休日返上で緊急呼び出し、通常出勤している方も多いとは思います。

連休というのは感染症患者にとってはどうなのでしょうか?不利益に働かないように細菌検査も支えないといけません。

こんな例もあります。MDSの治療中で好中球減少者。CFPMを投与中に発熱。白血球数は評価出来ません。CRPは発生初期には掴み難い感染症マーカー。血液培養を採取して発熱の評価をしなければなりません。

翌日、血液培養陽性になりグラム染色をしましたが、このような像。レンサ球菌で短い球菌+CFPM投与下での発症。思考回路は主治医に即連絡しないといけません。というのは、グラム陽性球菌だからです。確かにぶどう状、レンサ状などの分類で現在の抗菌薬の妥当性を考えることも必要ですし、出来るなら推定起炎菌の速報を出したいものです。ブドウ球菌ならメチシリン耐性菌、レンサ球菌なら腸球菌が最大の難敵です。

今回の対応は、レンサ球菌で短い球菌+CFPM投与下での発症=腸球菌の可能性が高いという理由で、VCMを開始しましょうと、主治医に緊急連絡して、当直医と相談してみました。CCRとにらめっこしながら投与量の調節です。入院歴も多く、E. faeciumが検出される可能性も高いことを主治医に伝えないといけません。

連休中とは言え、患者には関係の無いことで、最善の医療を提供しなければなりません。予め監視培養の結果も参照(やっている場合)がいるかもしれませんが、血液培養のフォロー可能な限りしないといけない臨床検査です。でも、血液培養の解釈について理解の無い臨床検査技師も多く居ますし、これも難敵だと感じます。

連休は本当に頭を悩ませてくれる因子です。

Fn×1000

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コメント

いつも忙しさが伝わってきます。
連休中でもおちおち検査室を空けられませんね。
この患者さんMDSで免疫不全状態と考えていいと思うのですが
このような場合VCMではなくリネゾイドという選択肢は無いのでしょうか。フォーカスによると思いますが、VCMより細胞内移行性のよいリネゾイドもありかなと思います。腎機能とか電解質のコントロールに注意は必要となるでしょうが


投稿: PKPD | 2009年9月24日 (木) 22時23分

PKPDさま 久しぶりです。
さて、LZDですがE. faecalisは確か無効ですので最初はVCMを推奨しています。

投稿: 師範手前 | 2009年9月28日 (月) 21時21分

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