新型インフルエンザのRe-productive Number
8月25日に新型インフルエンザに関する感染症法の省令変更がありました。
大きな点は、クラスターサーベイランスと届出の廃止。だんだんと業務が減ってきたようです。本日、職場の机を少し整理していましたら回覧板やら何やらが掘り起こされてきました。それが漸く机の表面も見えてくるようになり、一人で感動していました。
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/hourei/2009/08/dl/info0825-03.pdf
しかし、1ヶ月ごとに法律が改正になるとは把握するのも大変です。これは医療機関のみならず保健所も体制作りに追われて大変だと思います。
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/hourei/2009/08/dl/info0825-01.pdf
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/hourei/2009/08/dl/info0825-02.pdf
ワクチンに関しても、色々な資料も出ていましたが、資料の中に今回の新型インフルエンザのRe-productive Number(R0)を発見しました。
日本の場合は2.0-2.4だそうです。でも、少し古いので今はどうかわかりません。
欧米やタイのデータも出ていましたが、凡そ2付近です。季節性が1.3になりますので、やはり少し高い数値になっていました。
本日、厚労省も国民の約20%が罹患して4万人が入院するという予測も立てました。感染者は76万人にまで上るようで、EXILEの増え方など非ではありません。本院も医療体制を整えていますが、救急領域ではもはやムンテラする時間も無いほど患者が増えてきています。周囲の定点数値は3.0と神戸市全体に比べ2-3倍程度。近隣に小児の救急医療機関が少ないのがかなり負担になっています。沖縄のようになれば本当に救急もパンクしてしまう勢いです。時間帯を分けるなどはもはや難局を示しているようです。一体どうなるのでしょうか?夜間の診療体制強化するとも言われていますが、当然補充も無くどうなることでしょう。また、机の表面が見えるのはもう少し後になるのでしょうか?不安です。
色々データ見ていましたが、最初の神戸の事例を乗り切った感は少しありますが、今はその例数を遥かに超える患者数になっていました。あの乗り切った感の流行の山は可愛くなってしまい、少し残念に思います。でも、一時期封じ込めに尽力した甲斐もあったのか、山の立ち上がりは低くなっています。
今後の展開も楽しみ?です。少し愚痴っぽくなりすいません。
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