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2009年8月21日 (金)

臭いのはこれ

腹腔内膿瘍の多くは臭いです。

先日、PIDを疑う患者のダグラス窩膿瘍が提出されました。年齢は高齢であったため淋菌は果てしなく遠いことをお断りしておきます。

グラム染色ではこのようにpolymicrobial pattern。検体は臭みがありました。

グラム染色の至急対応があり、このような場合当院では、報告時に多菌種の検出を認めますので、1次性の病気以外にも2次性の病気も疑ってくださいと報告しています。

それぞれどの菌かどうかは難しいですが、全体に散らばっている小さいグラム陰性桿菌はおそらく腸内細菌です。中央上にあるやや大きめのグラム陰性桿菌はバクテロイデスかプレボテラを疑います。あとの陽性球菌などは特徴が無く嫌気性菌の可能性も高いことしか理解出来ません。

また白血球もありますが、周囲には古びた炎症も残ります。長期膿瘍形成時の大きな特徴ですね。

排膿が中心になりますが、バクテロイデスが考えられますので重症であればカルバペネムが必要になる場合もありますよね。理由はCMZやCLDMの感受性は6割程度しかありませんので。院内のデータを調べて下さい。

http://gram-stain-id.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_11ce.html

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コメント

>先日、PIDを疑う患者のダグラス窩膿瘍が提出されました。
>CMZやCLDMの感受性は6割程度しかありませんので。院内のデータを調べて下さい。

当院では、polymicrobial patternの場合はとりあえずユナシンをお勧めしています。根拠はあまりありません。
CMZ,CLDMが抗菌活性のはっきりしない状況ではカルバペネムも選択枝一番候補ですが、デ・エスカレーションまではユナシンを使用してもらい、次ぎの日には適正抗菌薬の成績を出来るだけ出すことを前提にルチンを行っています。

投稿: 倉敷太郎 | 2009年8月21日 (金) 22時29分

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