見えると凄い
先日、尿検体で肺炎桿菌が判った例を掲載しました(http://gram-stain-id.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-72d9.html)が、今回は血液培養で判るものがありました。肝膿瘍の患者のものです。血液でも莢膜がきれいに見えることもあるのだと考えさせられました。
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コメント
こんにちは、肺炎桿菌が綺麗に染まっていますね。グラム染色を見ているとついつい見入ってしまう私がいます。
師範手前様に質問なのですが口腔ケアの経過観察(?)といいますか、口腔ケアの効果を細菌検査で知ることは可能なのでしょうか???
寝たきりなどの患者さんの口腔ケアを小まめすれば、肺炎予防になると聞きます。ではその効果を目にみえる形にするには、何か良い方法はご存知ないでしょうか?ブログの主旨とは離れてしまいますがよろしくお願いいたします。
投稿: こたろう | 2009年7月11日 (土) 01時57分
こたろうさま。
口腔ケアの研究は10年くらい前にしましたが、細菌検査を用いた手法は一応ケア後の菌数測定には有用です。今は正確にはrealtime-PCRでしょうか?ラボレベルの研究であれば菌数の半定量で十分では無いでしょうか?口腔には菌が沢山いますが、プラークを一度しっかりと落としてやれば誤嚥性肺炎のリスクは減ると言われています。
そのときは、レモン水とイソジンをプラセボを生食にして比較しましたが、結構良い結果になりましたよ。
あと、口腔ケアの仕方をしっかりと歯科衛生士に聞くと良かったです。
投稿: 師範手前 | 2009年7月13日 (月) 23時51分
師範代手前様
ご返事ありがとうございます。半定量で十分なのですね。
私の施設では、口の中にふくませたガーゼを一定量の滅菌生食に浸す。そこから1mlスポイトでとり血液寒天培地に塗り広げてコロニー数を数える。と考えていましたが、そこまでしなくてもいいのでしょうか??よろしければ御意見お願いします。
投稿: こたろう | 2009年7月16日 (木) 01時00分
こたろうさま
きっちり統一した方法は無いと思いますが、評価の仕方が一定の値付けが出来るような方法が良いかと思います。均質化がもっとも良いですが、当院では遠心集菌して、再浮遊させて半定量しました。
投稿: 師範手前 | 2009年7月17日 (金) 12時20分
ご返答ありがとうございます。
細かい事を聞いて申し訳ないのですが一度遠心したものを再浮遊さすというのはどういう風な作業になるのですか??
再度混和する訳ではないですよね?
理解力が及ばなくてすみません。よろしくお願いします。
投稿: こたろう | 2009年7月19日 (日) 02時36分
きれいに水を取り除き、ちんさに規定量(例えば1ミリ)の水で再浮遊させます
投稿: グラム染色道場師範手前 | 2009年7月20日 (月) 20時31分
師範手前様。
ご返答ありがとうございました。とても参考になりました。
これからもご指導よろしくお願いします。
投稿: こたろう | 2009年7月22日 (水) 01時52分