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2009年7月 8日 (水)

骨盤内のリンパ節膿瘍

グラム染色では判定が難しい症例は山のようにあります。

下記は骨盤内のリンパ節膿瘍が見つかった例ですが、泌尿器がんの術後1ヵ月後の検診時にCTで、骨盤内のリンパ節に低濃度の病変が見つかりました。入院となり、抗生剤の相談があり、泌尿器がんの術後、臓器が骨盤内ということでCMZを選択することとなり、血液培養を実施して開始となりました。翌日プンクの予定を入れたところ、プンク前に血液培養が陽性になり、下記のようなスメアが見れました。プンク後のスメアを至急で見たところ下記のようなスメアです。

判断が難しい・・・。

 ①連鎖球菌は解かるが腸球菌との鑑別がつかない

 ②肺炎球菌は否定出来る。

 ③横隔膜下臓器+泌尿器がん術後なので、やはり腸球菌は外せない。

 ④見えないが、腸内細菌や嫌気性菌も合併している可能性がある。

VCMを追加するか、ABPCを追加するか・・・迷っているました。

色々と患者サマリーを掘り返している中で、1週間前に抜歯したとの大きな情報。

そのまま、心エコー検査に回しましたが幸い陰性でした。

そうです、α連鎖球菌の膿瘍でした。腸内細菌も陰性になり、ABPC単独に切り替え成功です。

患者相談を受けるときは検出菌によって、聞くことを決めておくのも手ですね。

1_2 ×1000(リンパ節その1)

3 ×1000(リンパ節その2)

Photo ×1000(血液培養)

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