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2009年7月20日 (月)

脳膿瘍

まれに見るのが脳膿瘍。手術もそうそうにしないケースもあります。脳腫瘍?と思い手術したら膿瘍だったというケースもあると思います。治療はデブリと抗菌薬になります。

検査は膿瘍の菌検査以外に絶対しないといけないのは血液培養。

先日、そのような例から以下のようなスメアが確認出来ました。

紡錘形でやや弱弱しいグラム陰性桿菌で嫌気性菌を示唆できます。しかし、Capnocytophagaも否定出来ないスメアです。

スメア報告時に、培養確率や同定手順を検索するために聞くことは何でしょう?

膿瘍の部位を確認出来ればすることは大切です。前頭部の膿瘍だったらどうでしょうか?

良く参考にしているのがClinical Infectious Diseases 1997;25:763–81ですが、そこにはS. milleri group,Bacteroides spp.(not fragilis),Fusobacterium spp.,Haemophilus spp.,嫌気性Streptococcusとの記載があります。上気道菌を中心になるようです。

さて、聞きたい情報としては・・・

 ①気道に感染症が無いか?特に副鼻腔、扁桃周囲膿瘍、肺膿瘍などあるか。

 ②歯科衛生が悪いか。入れ歯なども。

 ③動物の飼育歴(これはCapnoの確率を高めるため)。

結構聞いてないよ。ということも多いです。

さて、皆さんはどう聞き取りしていますか?

600 ×1000

ちなみにCapnocytophagaはこれです。

600_2 ×1000

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