脳膿瘍
まれに見るのが脳膿瘍。手術もそうそうにしないケースもあります。脳腫瘍?と思い手術したら膿瘍だったというケースもあると思います。治療はデブリと抗菌薬になります。
検査は膿瘍の菌検査以外に絶対しないといけないのは血液培養。
先日、そのような例から以下のようなスメアが確認出来ました。
紡錘形でやや弱弱しいグラム陰性桿菌で嫌気性菌を示唆できます。しかし、Capnocytophagaも否定出来ないスメアです。
スメア報告時に、培養確率や同定手順を検索するために聞くことは何でしょう?
膿瘍の部位を確認出来ればすることは大切です。前頭部の膿瘍だったらどうでしょうか?
良く参考にしているのがClinical Infectious Diseases 1997;25:763–81ですが、そこにはS. milleri group,Bacteroides spp.(not fragilis),Fusobacterium spp.,Haemophilus spp.,嫌気性Streptococcusとの記載があります。上気道菌を中心になるようです。
さて、聞きたい情報としては・・・
①気道に感染症が無いか?特に副鼻腔、扁桃周囲膿瘍、肺膿瘍などあるか。
②歯科衛生が悪いか。入れ歯なども。
③動物の飼育歴(これはCapnoの確率を高めるため)。
結構聞いてないよ。ということも多いです。
さて、皆さんはどう聞き取りしていますか?
ちなみにCapnocytophagaはこれです。
| 固定リンク
「グラム陰性菌」カテゴリの記事
- Acinetobacter baumaniiとStenotrophomonas maltophilia(2018.06.08)
- グラム染色所見を用いたグラム陰性桿菌の菌種推定(2017.10.18)
- カルバペネム耐性腸内細菌は五類感染症になるぜよ(2014.09.12)
- CarbaNPテストをしてみました(2014.08.22)
- Campylobacter見つけ隊(2014.08.05)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント