骨盤内膿瘍です
産婦人科領域で相談の多い疾患には、産褥熱に加え、骨盤内膿瘍です。
子宮や卵巣から波及するものも多く、若年者ではSTDも考える必要があります。
http://gram-stain-id.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/pid_9ad3.html
高齢者ではどうでしょう。ホルモンバランスも代わり腸内細菌の進入も含め、感染する機会は増えると思います。
今回は骨盤内膿瘍で、polymicrobial patternです。ダグラス窩穿刺しました。
米国式に行くならMNZも視野に入れないといけないのですが、無い場合はCLDMに頼らないといけませんかね。でも±になるのでしょう。今回はCTRXにCLDMを加えました。耐性菌が多いですが婦人科疾患なのでBacteroidesは外せないでしょう。http://gram-stain-id.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_11ce.html
これだけ見えていれば出てくる菌を想定しながらスメアを見ることに加え、膿瘍の治癒過程を追っていくのも良いと思います。
治癒過程は次週報告します。
しかし改めて思いましたが色んなスメアがこのサイトにはありますね。自分ながら関心しました。(自己満足?)
最近のコメント