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2009年5月17日 (日)

褥創感染の重症化

褥創の培養はルチンでは薦められませんよね。何が?と考えますが、褥創自身膿瘍で皮膚常在菌が多く検出され、スメアではブドウ球菌を中心に見えます。培養でも同じことで、何を培養していたか?と振り返って考えれば混乱を招く恐れがあります。

ただ、重症化の場合ですが、当然、発赤の拡大や周囲の蜂巣炎を疑う場合、しっかりとしたサンプリングや血液培養も必要です。重症化すれば敗血症も起こしかねません。

血液培養陽性例ではこんな像も確認されます。1菌種のみと思い見ると思いますが、陽性・陰性菌の確認はしっかりしましょう。

レンサが長い球菌?は赤みが強く小型なので溶連菌、陰性桿菌は少し塊になり、細く染色性が悪いので緑膿菌の可能性が高いと考えます。溶連菌もそうですが、緑膿菌は外せませんね。

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