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2009年5月10日 (日)

信州ICセミナーを終えて

昨日、第4回信州ICセミナーへ伺いました。約120名の参加者で熱気ムンムンでありました。世話人代表の笠井先生、司会をして頂いた金井先生、声を掛けて頂いた久保田先生、また関係者の皆様ありがとうございました。

笠井先生からは事前の反響があるとのハードルアップがあり、緊張が高まることもありましたが、どうにか無事終了しました。

持論になりますが(賛否両論とは思いますが)、検査室で働く分には臨床の第一線で受けるプレッシャーはあまり感じず、対象が検体と紙(電子媒体)での医療介入をしてきました。ICTラウンドをして、いろいろな局面で受ける後戻り出来ない事例の対応をしてきて、『これでは駄目だ。臨床現場で必要な情報をまとめて返し、患者のアウトカムの改善に努めないと・・・』と、最善のコメント(検査結果)を返そうと心がけやっています。自己で結果を完結しないようにするのも大事です。

当然、現場を知らずして語れずの世界で、病棟へ出向き情報収集をすることの大切さを知りました。誰だって最初は抵抗もあるし、部内も含め変顔されることもありますが、今からは現場を良く知り、文献をよく読み、自分自身の結果解釈の妥当性と現場認識との整合性などを解析し、臨床が大きく付いた臨床検査技師へと感染症の診療支援に向け、大きく貢献したいと考えています。今からしようと思いを抱いている方、怯まず一歩前に出てみて下さい。

ただ、KYと言われないように、最初は居場所を確保しておいてくださいね。

PS:やはりアフター5も大切です。夜も皆さんがんばりましょう。

当日の講演内容の1枚を掲載します。菌の推定は自身の頭に焼きつく固定概念とのマッチングになり、ずれると???となります。経験を積んでください。

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コメント

今回は本当に有り難うございました.
またお呼びする機会を設けますので,
宜しくお願いします.

PS ブログリンク恐縮です.

投稿: 金井 | 2009年5月10日 (日) 12時22分

土曜日の講演ありがとうございました。懇親会での“臨床検査技師という逃げ道をつくりたくない”という先生の言葉に胸を撃たれました。薬剤師も病棟で服薬指導を行い抗菌薬選択の提案を行うことがありますが、最終決定は医師であることもありどこかに逃げ道を作っていたことは否めません。グラム染色の勉強以上にプロとして仕事に取り組む姿勢をあらためてこの講演で学ぶことができました。明日からの業務に生かしていきたいと思います。ありがとうございました。

投稿: kubota | 2009年5月10日 (日) 17時02分

金井先生
また呼ばれたら飛んでいきます。高速道路も1000円になったことですし(笑)
kubota先生
どうも人間逃げ場も要りますが、無い状況で仕事するほど成長するように思います。そんなリスク抱えても…と思われるかもしれませんが、現場はたまに戦場化してます。適切なアドバイスは医師の大きなパワーを引き出す源になり得るとおもってますが、私だけ?極限からの生還でパワーアップするのはサイヤ人もそうであることを思い出しました。もしかして、と尻尾探しましたがありませんでした。地球人で良かったです(笑)。

投稿: 師範手前 | 2009年5月10日 (日) 17時44分

ご無沙汰しています.
写真の「紅い菌体周囲の物質」についてご質問ですが,肺炎桿菌の「夾膜」でもあんな色がつくのでしょうか?私は,緑膿菌の菌体外分泌物質は,あのような紅い色がついてもよく,肺炎桿菌は夾膜なので透明に抜ける,と直感的に理解していたのですが...
お暇なときにお返事いただければ幸いです.

投稿: ただの日記管理人 | 2009年5月10日 (日) 20時16分

先程家に着きまして、微熱と全身倦怠感に見舞われてます。たまにあるのですが、豚フルの知恵熱だと思います。大きく取ればこれも豚フルの一部と解釈出来ます。(笑)
さて、肺炎桿菌の肺炎で見える莢膜は抜けると言うより赤くベターと莢膜が染色されて見えるのが多いと思いますよ。肺炎球菌の3型莢膜を産生する奴とよく似てますよ。莢膜=抜けると言う脳裏の認識が裏切られれば菌の推理は鈍るという私の脳トレ川島先生風の理論です。

投稿: 師範手前 | 2009年5月10日 (日) 22時26分

管理人様  はじめまして

体調を崩されたようで心配です
お大事になさってください

9日に教えていただいた症例に早速遭遇しました

「紅い菌体周囲の物質」の見える、肺炎球菌だと思います
菌体そのものも、赤いものがありましたが、肺炎球菌だと確信しました。講義を聴く前だったら、緑膿菌と報告していたと思います
ちなみに尿中肺炎球菌抗原も陽性でした。

菌体の赤いのは抗菌薬投与後で、莢膜が赤いのはムコイド状コロニーですか?

誤嚥性肺炎を疑いCMZが投与されてましたが
「グラム染色で、誤嚥性肺炎と思われる像はみられません」
といえました。
抗菌薬の変更がされると思います

本当にすばらしい講演ありがとうございました

(スライドガラスに検体をいくつ塗沫しますか?という質問をした者です。変な質問ですみませんでした。)

投稿: KM | 2009年5月11日 (月) 19時13分

KMさま
掲載の画を良くご覧下さい。肺炎球菌では無く、肺炎桿菌と書いています。肺炎球菌の殆どは抜けて見える莢膜を見せますが、集落がムコイドになるような3型の血清型をもつ肺炎球菌の場合は紅く染まって見えることが多いです。なので、緑膿菌を保菌している患者で、肺炎球菌の肺炎被っていませんか?心配です。
紅く見えるのは陰性桿菌だからです。これは緑膿菌の場合でしたが。

誤嚥像とは古い白血球に多菌種の貪食が見られることが多いです。また参考にして下さい。ただ、歯が悪い人も稀に見えますので歯が悪いかどうかの情報は必須です。

追加情報ですが、1枚に何検体の件ですが、基本は1枚に1検体です。それはコンタミを防ぐためです。チールをする時はなお更ですよね。コストの関係上、複数検体でする場合がありますが、標本の厚みが一緒のものでしないと(喀痰なら喀痰同士で、尿などの薄いものはだめ)脱色のタイミングが変わりますので、しっかりと染まらない場合があります。neo-BM法は少しそういった状況の検体もムラ無く染まる傾向があります。

>本当にすばらしい講演ありがとうございました
どういたしまして、普段イヤイヤ見ているグラム染色は、講演内容のように考えれば輝いて見えますよ。

投稿: 師範手前 | 2009年5月11日 (月) 23時38分

グラム染色 師範様

丁寧なお返事ありがとうございました
不思議なもので、グラム染色を見るのが楽しみになりました
画像だけでは得られない、生の声のすばらしさを実感しました

E.faeciumがグラム染色で分かりました
ちょっと感動でした

投稿: KM | 2009年5月14日 (木) 23時04分

KMさま

それは良かったです。菌の声が聞こえてきましたか?
私は音色を聞き分けるのと同じで、菌によって違う声が顕微鏡越しに聞こえます。それは菌が悪さをしている活性音であり、患者さんの悲鳴であります。

仕事は忙しくて楽しいに越したことはありません。病院が繁盛するのは良くないことかもしれませんが、細菌検査室が期待されるのは良いことと思います。世界中どこに行っても感染症の発生率は減らない一方ですので。これからも頑張ってください。

投稿: 師範手前 | 2009年5月14日 (木) 23時29分

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