« ガス産生の肝膿瘍 | トップページ | いよいよ今週 グラム染色道場 »

2009年4月17日 (金)

キャンピロバクター腸炎

花見時期が過ぎ、週末高速道路が料金値下げに突入しました。

遠出し、野外バーベキューをする機会も増えるかと思います。ただ、生焼けだけはご注意を。しばらくし、下痢症状を訴え医療機関に罹れば、便培養することもあると思います。

便の塗抹が必要か分かりませんが、唯一分かるのがこのキャンピロバクター。色々なアトラスに掲載ありますが、実際に見えるのはこういった像。どこに居るのか分かるでしょうか?勿論1000倍です。

6001 6002

|

« ガス産生の肝膿瘍 | トップページ | いよいよ今週 グラム染色道場 »

グラム陰性菌」カテゴリの記事

コメント

 左の写真では画面中央左寄り、右の写真では、画面右下寄りの、フニャフニャッとした染色性の薄い、細い、‘カモメ’みたいなものですね。キャンピロバクターのときには、結構下痢の回数もひどくおなかも痛く、熱も高く、たいていは鳥の生焼けのことを聞くと、「あ・・・そういえば・・・」ということが多いですね。キャンピロバクターを疑ってグラム染色をしたとき、細くて薄くて「これかなー?多分そうだと思うけど・・・」とあまり自身がもてない事が多く、キャンピロ疑いで培養に提出しています。だいたい合っていることが多いので、これだと思うけど・・・というのがみえれば、きっとそうだ、と思うようになりました。
 ところで、キャンピロバクターでの感染では、白血球があまりないように感じます。反面、便グラム染色で、たくさんの白血球を認めるものに出くわすこともあります。これは、どんな違いがあるのでしょうか?

投稿: 三省 | 2009年4月17日 (金) 21時48分

三省さま

便と白血球は感染部位を少し反映出来るようです。
きゃんぴろは下部消化管感染なので、白血球は出てくると思います。ただ、腸管上皮の間をすり抜けるように組織侵入をしますので、粘液が多く観察されます。
市中感染であればサルモネラ、赤痢などどともに期待出来ると思っています。白血球と菌との関係はJOURNAL OF CLINICAL MICROBIOLOGY, Apr. 1996, p. 928–932に記載されていますので、ご参考に。
ディフィシルも出るようですよ。

投稿: 師範手前 | 2009年4月18日 (土) 00時05分

この記事へのコメントは終了しました。

« ガス産生の肝膿瘍 | トップページ | いよいよ今週 グラム染色道場 »