キャンピロバクター腸炎
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コメント
左の写真では画面中央左寄り、右の写真では、画面右下寄りの、フニャフニャッとした染色性の薄い、細い、‘カモメ’みたいなものですね。キャンピロバクターのときには、結構下痢の回数もひどくおなかも痛く、熱も高く、たいていは鳥の生焼けのことを聞くと、「あ・・・そういえば・・・」ということが多いですね。キャンピロバクターを疑ってグラム染色をしたとき、細くて薄くて「これかなー?多分そうだと思うけど・・・」とあまり自身がもてない事が多く、キャンピロ疑いで培養に提出しています。だいたい合っていることが多いので、これだと思うけど・・・というのがみえれば、きっとそうだ、と思うようになりました。
ところで、キャンピロバクターでの感染では、白血球があまりないように感じます。反面、便グラム染色で、たくさんの白血球を認めるものに出くわすこともあります。これは、どんな違いがあるのでしょうか?
投稿: 三省 | 2009年4月17日 (金) 21時48分
三省さま
便と白血球は感染部位を少し反映出来るようです。
きゃんぴろは下部消化管感染なので、白血球は出てくると思います。ただ、腸管上皮の間をすり抜けるように組織侵入をしますので、粘液が多く観察されます。
市中感染であればサルモネラ、赤痢などどともに期待出来ると思っています。白血球と菌との関係はJOURNAL OF CLINICAL MICROBIOLOGY, Apr. 1996, p. 928–932に記載されていますので、ご参考に。
ディフィシルも出るようですよ。
投稿: 師範手前 | 2009年4月18日 (土) 00時05分