今年の小島三郎記念技術賞
少し染色から外れますが、今年の小島三郎記念技術賞は発表になりました。http://www.eiken.co.jp/news/pdf/20090331-1.pdf
私とともに、迅速診断に力を注がれている(私の研究など足元にも及びませんが)岐阜大学の大楠先生が受賞されました。こころからおめでとうとお伝えしたいと思い掲載しました。
過去のブログにも掲載しましたが(http://gram-stain-id.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_13c5.html)塗抹陽性・培養陰性は微生物検査には付き物で、遺伝子検査にも頼らないといけないことも多くあります。
また、今後血液培養の重要性がもっと高くなり、培養陽性液から遺伝子検査をラボで出来るようなシステムも出てくるようです。
遺伝子検査領域はこれからももっと延びる世界です。これからの活躍も期待しています。
下記は、電撃性紫斑病患者の血液培養陽性分ですが、自己融解が進みすぎた肺炎球菌のグラム染色像です。
こういった場合は、遺伝子検査に頼る機会が出てきます。グラム陰性桿菌と間違えそうです。
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コメント
師範手前様
去年、大楠先生の講議を一度きかせてもらったことがありますが話も解りやすく、勢いがある感じが印象的でした。
大楠先生はやはりすごい方ですね。遺伝子検査の必要性を再認識することができました。今、自分にできることを増やそうと思いますのでグラム染色道場で勉強させていただきます。よろしくお願いします。
投稿: こたろう | 2009年4月 7日 (火) 22時19分
こたろうさま
そうなんです。大楠先生は饒舌で多岐に渡る知識を活用して躍動的にされている方です。
私が駆け出しの頃、髄膜炎に興味を持ち色々と読んでいた文が大楠先生のものだったようです。あの当時から崇拝しています。いつかは追いつきたくがんばっているのですが、ベースが違うこともあり息切れしないまでもマイペースで進んでいます。
私にはグラム染色を次へのステップ移行させる命題(自分で勝手に思っている)がありますので頑張ろうと思っています。
今後とも宜しくお願いします。
投稿: 師範手前 | 2009年4月 8日 (水) 20時14分