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2009年3月19日 (木)

先日のAOSCのひと

肺炎も起こしていたようです。胸部レントゲン上では胸水も溜まり、下肺野に肺炎像が明らかにあるようです。

血液培養と同時に出ていた、喀痰培養を見直しました。

消化液の誤嚥像として、報告しました。

何故か?一概にすべてがそうとは限りませんが、私の読みとして

  ①グラム陽性球菌に混じり、多量なグラム陽性桿菌(しかも乳酸桿菌様)

  ②食物残渣のような赤みを帯びた、痰ではあまり見ないような内容物

  ③混じってヘモジデリンかビリルビンか分かりにくい褐色の無機物質

以上から消化管誤嚥による肺炎を推測しました。主治医とディスカッションすると、採痰の状況からマッチングしていたようです。推察力を働かせるのは重要です。

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コメント

ERCPは他の内視鏡に比べて結構誤嚥のリスクが高い手技だと思います。そもそも他科の先生は高齢者の内視鏡を気軽にオーダーされますが、結構、嫌な時はあるものです。

投稿: 鴨川人 | 2009年3月20日 (金) 21時53分

当院でもERCPは積極的に実施されているようですが、誤嚥リスクが高いとは(処置を見たら当たり前ですよね)感染管理に役立つ情報です。ありがとうございます。

投稿: 師範手前 | 2009年3月21日 (土) 19時19分

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