環境感染学会に来ています
27日、28日の連日開催される、24回日本環境感染学会総会に来ています。
毎年太くなっていく抄録集ですが、今年はなんと600ページ近く(一般演題がなんと800題近く)の非常に大きなものです。新幹線を新神戸から乗り読み終わったのは熱海の辺。聞きたい、見たい演題などチェックしました。
グラム染色が取り上げられている演題は2題(電子カルテに記載して臨床で採択されるかどうかの考察、カメラ付き携帯電話を用いての教育)でした。やはり臨床微生物学会などではないので少ないのか?と思いました。
自分自身も一般演題とシンポジウムに登録しています。シンポジウムではグラム染色によるICT介入のポイントと今後の方向性について少し話します。
明日発表ですが、スライドはこんなんです。先日遭遇したVAP例の気管内吸引痰のスメアです。どう感じますか?見えている菌、見えていない菌の感度などを臨床にどう紹介しアピールしましょうか?また、使用抗菌薬の治療成績は?
治療以外にも、現場では呼吸機器の管理やステロイド投与のタイミング、気道からの去痰などの指導など、わずかこれ一枚ですが介入出来ることが沢山です。
異議もあろうことと思いますが皆さんお手柔らかに・・・。それでは明日。
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コメント
参加しました!
私は先月参加した臨床微生物学会のほうがよかった!
投稿: 小町 | 2009年2月28日 (土) 19時24分
環境感染学会は臨床微生物学会とは主旨や参加者が違うので、人によっては合う合わないのがあるのかも知れません。一般演題は検査技術の基本的な検討より病棟の実践的な内容が多く検査室が直接関わる内容が少ないかと思います。でも検査がどこのどういう場所で必要になるのか?どこをどう介入すればより良いデータが取れるのか?と他職種と考えて患者にフィードバック出来るか検討していくには良い機会なんだと思います。まだまだ院内感染対策には寄与すべき内容があると思いますし、臨床検査技師がこんなことする、あんなこと出来ると知って頂く必要がありますね。一緒に頑張りましょう。
投稿: 師範手前 | 2009年2月28日 (土) 20時19分
師範手前さま
ありがとうございます。
そうですね、自分達のできる範囲は決まってますがどこのどの部分で臨床に役立つかを気付かせてくれる学会ですね!
しかしICNのかた達は輝いてますね!
投稿: 小町 | 2009年3月 2日 (月) 20時15分
小町さま
>しかしICNのかた達は輝いてますね!
本当に異種独特の集団のように思います。検査の学会ではありえないような光景に思います。別にあかんとか言うわけではありませんので誤解の無いように。
私も初めて行った時はびっくりしましたが、もう免疫できました。
投稿: 師範手前 | 2009年3月 2日 (月) 21時18分