CAPD感染で多いのは
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コメント
>こういう場合は、どう報告しますか?主治医から相談あれば何と答えますか?
・CAPD腹膜炎の診断は透析液排液の培養、グラム染色により 菌が同定されること。
・排液中に炎症細胞を認め、中等度発熱や腹痛、嘔吐などの腹膜炎症状があること。
・また圧痛や筋性防御、ブルンベルグ徴候や腸雑音の有無。
上記3点の内2点が揃えばCAPD腹膜炎と診断されますよね。
しかし、起炎菌の不明なものも多く、通常の培養以外にカルチャ-ボトルを使用して検出率を上げる必要もあろうかと思います。
細菌ではとくに黄色ブ菌(CNSが多い)や緑膿菌の検出や、セラチアも同様かと思います。
さてスライドですが、炎症細胞は認められていないようですが、ブ菌のクラスターが認められていますね。
CAPD腹膜炎の原因菌として大腸菌も多いと思いますが、あまり敗血症には進展しないみたいですね。
上記の内、炎症細胞は認められませんが、腹膜炎症状があるのなら原因菌として検査を進めます。
投稿: 倉敷太郎 | 2009年2月20日 (金) 20時32分
倉敷太郎さま
細菌ではとくに黄色ブ菌(CNSが多い)や緑膿菌の検出や、セラチアも同様かと思います。
そうですね。本当にぶどう球菌が多いようです。感染が問題になるのは6例あって1例くらいのものですが、患者さん本人の管理の問題も多いようですね。
あとグラム陰性桿菌の場合の予後はあまり良くないと聞いています。確かにグラム陽性菌の場合は耐性菌が多い割には最終的に再燃なく過ごされている例が多いように見受けます。
投稿: 師範手前 | 2009年2月22日 (日) 19時34分