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2009年1月28日 (水)

自己排尿と腎盂尿

ESBL保菌者が腎盂腎炎で入院してきました。外来でのアクティブサーベイランスもそろそろ考えものになります。

自己排尿と腎盂尿のスメアが大きく違った例なので勉強がてら掲載します。

腎盂尿ではキレイな貪食像です。上行尿路の感染症はこんな像になります。

ちなみに、耐性菌かどうかはこれではわかりません。

次の日に血液培養陽性に。同一菌です。

Esbl600 ×1000(自己排尿)

Esbl600_2 ×1000(腎盂尿)

Esbl600_3 ×1000(血液)

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グラム陰性菌」カテゴリの記事

コメント

師範手前さま

腎盂尿でのゲラム染色像とてもキレイな貪食像ですね。
自己排尿と比べて、カテ尿でこれだけすっきりと比較できると上行尿路の感染を指摘できます。

当院でもESBL保菌者の尿路感染、珍しくなくなってきています。

投稿: 倉敷太郎 | 2009年1月30日 (金) 18時12分

カテ尿のESBLは当院も増えており、抗生剤適正使用が大きな課題です

投稿: 秋田小町 | 2009年2月 7日 (土) 00時31分

秋田小町さま

明けましておめでとうございます。
カテ尿とは、入院患者のバルンカテ尿のことでしょうか?

バルン挿入者のUTIは起こってしまうものです。でも、入院中に出たESBLは院内感染かどうか問題になろうかと思います。ラウンド時に気づくことは不用なバルン留置や尿の廃棄方法、またサンプリングなどでしょう。また、バルンバッグが床に付いていることなどもラウンド時に見ないといけないことです。特に低床式のベッド使っている時は要注意ですよね。うちはバルンバッグをビニールで覆っています。看護師さんには「患者にパンツを履かせましょう」というフレーズで浸透させています。

耐性菌の管理大変ですが頑張ってください。

投稿: 師範手前 | 2009年2月 7日 (土) 16時12分

いつも勉強させていただいております。グラム染色歴1年半ぐらいです。教えていただきたいのですが、日頃より大腸菌は、血培のスメアと尿のスメアでかなり形が違うようにみえることが多いと感じていました。血培は丸っこく、両端に濃く染まる部分がある(表現が適切か不明ですが)。尿培では、直線状で長め、比較的均一な染まり。ちょうど、ここで掲載されている写真の自己排尿と血培の写真のような違いがある印象をもっていました。この印象は正しいものでしょうか?ところで写真の菌は大腸菌でしょうか? クレブシエラでも同じようなことがあるのでしょうか?教えていただけましたら幸いです。

投稿: Kenken | 2009年2月26日 (木) 13時52分

kenkenさま
貴重なコメントありがとうございます。確かにおっしゃる通りです。多分培養の条件に左右されるんだと思います。尿はpHや浸透圧により染まりも少し変わりますが、血液培養はそうではないと思います。教科書通りの形態は血液培養の方が正確に表現されてるかと思います。尿ではあまり無いのですが血液培養のグラム染色では肺炎桿菌と間違う機会も多いですよ。ただいつも推測レベルでの回答で染色結果を記入する場合は腸内細菌を疑うと記載する事が多いです。うちではたまに直接浮遊液として運動性を顕微鏡的に観察して分別するときもあります。肺炎桿菌は運動性マイナス(鞭毛持たない)なんでね

投稿: 師範手前 | 2009年2月27日 (金) 12時28分

 師範手前 さま、ありがとうございました。私の周囲の知識だけでは解決できない疑問が晴れました。今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: Kenken | 2009年2月27日 (金) 16時02分

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