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2008年11月20日 (木)

セラチア

セラチア菌ってどうなんでしょう?

緑膿菌などと同じく免疫能が低下した患者から良く検出される菌ですよね。

Serratia marscecensなんかは、和名が『霊菌』と言い、死亡例の患者から良く検出されるという意味だと昔伺いました。

グラム染色の特徴はどんなんですか?と聞かれたら、どう説明しますか?

セラチアは、大腸菌より短く、肺炎桿菌より丸みを帯びた桿菌、インフルエンザ菌よりも染色性が良く、緑膿菌と大きさは同じ湾曲したものも見れますが染色性が良い。

などと表記出来ますよね。

これは、外来患者で発生したセラチア菌の腎盂腎炎例です。珍しいですが、瞬間セラチア?と思ったスメアです。

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グラム陰性菌」カテゴリの記事

コメント

師範手前さま
先日、青木先生のブログ記事でもグラム染色の話題がでてましたね
また、IDATEN-MLでも皆さま熱意の入ったやり取りの最中で感心しています。

グラム染色に興味を持たれている先生方に微生物検査技師として、どういった指導すればいいのかなといつも思っています。

微生物検査技師側からの興味あるお話しを一方的にしてもはたして、臨床の先生にとってもそれが患者の病状とマッチングした内容でなければあまり興味が持て難いだろうし、微生物学的なことばかりだと、説明を受ける方も大変でしょう。

ある程度時間をかけ、培養検体を出してもらい、スメアで所見が観られたときまめに連絡をしてご自分の目で顕鏡していただき、臨床と重ね合わせて説明、指導ができればいいなと思っています。

検査技師の目線と臨床医の目線(本当はこんな事聞きたい事とか、病態、適正抗菌薬なども)の違いなどもあるように考えられ、そのあたりも含め、時間をかけても十分価値(私達にとっても大変勉強になります)はあると思っています。

一昨日は後期研修医の先生がグラム染色を教えて欲しいと来られ、グラム染色を自分でしてもらい、呼吸器系を中心に説明をしました。
まずは疲れない程度に興味を持ってもらい、培養検体が出たときに連絡して、時間のある時に見にきて貰らえればと思っています。

投稿: 倉敷太郎 | 2008年11月20日 (木) 11時40分

倉敷太郎さま 久々のレスありがとうございます。
IDATEN-MLは残念ながら入っていませんので、知りません。すいません。そんなに盛り上がっていますか?

私の考えを少し述べさせて貰いますが、ずっとグラム染色の日本での活用法について考えています。日本は、米国と違い法制化されていないので、誰がしても良いことになっています。医療制度が違うからです。でも、米国の技師より日本の技師の方がスキルは高いと感じています。文献読んでいてもそうですが。

活用法の答えは三つ。抗菌薬の処方が決まる、患者の予後や合併症の確認が早期に出来る、培養で発育しない場合もあることを認識して診る。この結論に導き出せるように誘導してあげるのが当面の使命と感じています。流石にN数は技師の方が多いので、スキルは技師の方が高いのは当たり前と思っています。

興味を持って従事して頂くのが良いですが、グラム染色とてガチンコ勝負です。雑になると診断も雑になります。しかし、精度が高くなれば医療の質が上がるかどうかはデータを採らないと分かりません。今データ採っていますので、また公開します。

最低限必要なのは、グラム陽性菌とグラム陰性菌を間違わないようにスキルを高めるように指導するのが良いと思っています。あと、見えた菌がどれくらいで培養結果が分かり、感受性が判明するかどうか、グラム染色の報告時に教えてあげることが必要かな?と思います。抗菌薬よりも、もっと効果の良い精神安定剤になると思いますが。

投稿: 師範手前 | 2008年11月20日 (木) 21時00分

>活用法の答えは三つ。抗菌薬の処方が決まる、患者の予後や合併症の確認が早期に出来る、培養で発育しない場合もあることを認識して診る。この結論に導き出せるように誘導してあげるのが当面の使命と感じています

抗菌薬の選択、患者さんの予後や合併症の確認、培養にも限界がある、おっしゃられるようにいつもこのポイントをきっちりおさえて誘導してあげることは重要ですね。


>最低限必要なのは、グラム陽性菌とグラム陰性菌を間違わないようにスキルを高めるように指導するのが良いと思っています。あと、見えた菌がどれくらいで培養結果が分かり、感受性が判明するかどうかグラム染色の報告時に教えてあげることが必要かな?と思います

まずは、グラム染色が陽性なのか、陰性なのか判断に困らないようにしなければいけないですね。
見えた菌がどれくらいで培養結果が分かり、感受性が判明するかどうか、グラム染色の報告時に教えてあげることが必要だし重要なポイントなのかもしれません。
ご指導ありがとうございました。

投稿: 倉敷太郎 | 2008年11月22日 (土) 11時54分

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