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2008年11月25日 (火)

いろいろあります

昔は、抗癌化学療法は無菌室で管理するものと思われていましたが、今はそうでは無く、外来で通院しながら管理する場合もあります。白血球数が1000個を切るような症例も稀ではありません。

先日、白血球が300個しか無い患者が、下肢の腫脹を訴え緊急入院されました。高熱もあり、血液培養を採取して、翌日陽性になりました。スメアを見た瞬間、菌を推定して主治医へ報告しました。フォーカスはここしか無く、どうやらこの菌の蜂窩織炎のようです。

会話の中で、主治医曰く『溶連菌やクロストリディウムといった、陽性菌を想定していましたが、グラム陰性桿菌ですか?珍しいでしょうか?』。返答は、『糖尿病や肝臓疾患の方などの場合は、グラム陰性桿菌も見られますよ』

不思議そうにしていました。『初期治療でCAZ+VCMで開始していますが、VCMは不要ですね?』と言って、OFFにしていました。ただ、高度好中球減少者です。CAZ単独で治癒出来るのでしょうか?治療経過も遅いはずです・・・。こういったときはアミノグリコシドの助けが必要と思い、併用を開始してもらう検討にしました。

また、気になったので、海産物の喫食歴と海に行ったかどうかお聞きしましたが、最初に診た研修医がはっきりと『なし』と記載していました。いつも変なことばかり聞いているので、思い出したのでしょうか?偉いなあと関心していました。

菌の形状から分かりますよね?

Photo ×1000

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コメント

>海産物の喫食歴と海に行ったかどうかお聞きしましたが、最初に診た研修医がはっきりと『なし』・・・

形体的にはやはりVibrio vulnificusやVibrionaccae科に属すAeromonas hydrophilaを疑います。
血液培養からも翌日陽性、ん!、Aeromonasなのかな。
高度好中球減少患者で、フォーカスは下肢の腫脹を認める蜂窩織炎から。
こういった患者さんなら、汚染された環境中から(汚水、土壌中)の感染症にも気をつけなければいけないのでしょうね。

投稿: 倉敷太郎 | 2008年11月26日 (水) 14時35分

倉敷太郎さま

Aeromonasは既往で凡そ否定されていますので、少し視野から外す方が良くないですか?

投稿: 師範手前 | 2008年11月27日 (木) 22時04分

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