グラム染色で溶連菌は判る!!!
たまに呼ばれる講演会の中でも言いますが、日ごろからグラム染色を見ている方は、菌の形状など気にしながら見ているため、特徴のある菌の形状は頭にインプットされています。頭の中では書類整理が進まないのもあり、講演で菌の鑑別は出来る!と言うと、凄いと思われるようです。それは違うと感じてます。
皆さんは潜在している能力を発揮出来ないでいるだけだと思っています。
(今週、近畿学会ありますが、当院からはそういった内容について演題出す予定です。)
これは、先日見えた血液培養陽性ボトルからのグラム染色です。患者背景も見ず、ずばり正解した症例です。
たまに来る腕試しです。がんばりましょう。
少し拡大の像も用意しているので、見やすくなったと思います。
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コメント
挑戦させていただきます。おそらくStreptococcus agalactiaeではないでしょうか?(私の中で)ぷっくりと丸い連鎖の印象があります。肺炎球菌ではもっと楕円の様な形ではないかと思います。
ご指導お願いします。
投稿: こたろう | 2008年10月17日 (金) 01時42分
こたろうさま
正解です。
追加ですが、菌の周囲が赤変していないのも特徴です。
腸球菌と良く間違うので注意下さい。
投稿: 師範手前 | 2008年10月17日 (金) 19時45分
師範手前様
正解して良かったです。
腸球菌はもう少し角がある伸びた様な形態のモノがいたような気がします。区別の特徴があれば教えてください。
投稿: こたろう | 2008年10月18日 (土) 00時11分
学会終わりました。皆々様お疲れ様でした。うちが予定していた演題は上手く?行きました。グラム染色に関わる演題もありましたが。迅速に判るのは治療の適正化や安心感もありますよね。シンポジウムでも演者が共通して言っていたのは、早い結果、質の良い結果、アクティブな活動と教育では無いですか?患者アウトカムはあなた自身の質の向上になります。質の向上は施設の質の向上に繋がり良い循環をもたらすんじゃないですかね
投稿: 師範手前 | 2008年10月19日 (日) 23時14分