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2008年10月24日 (金)

土曜は中部地区の微生物検査研修会です

今週は中部地区の微生物検査研修会にお世話になります。

グラム染色の講義(講演)は良くさせて頂ける機会が増えてきましたが、今回は新人からベテランまでうなづく講義内容にしています。

幅広い受講生の目から鱗を剥がすのは大変でしょうが、またご意見下さい。

これは、尿閉がある患者のスメアです。微熱もありますが、起炎菌として良いのか迷いますよね。

Photo ×1000

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コメント

以前大阪のグラム染色研究会に参加した際、マクドナルドサインを呈する細菌として挙げられたコリネバクテリウムでしょうか。
このスメアではあまりマクドナルドっぽくはないですが。
またこの視野では炎症細胞の浸潤は認められませんが、背景がグラム陰性に染まっている(=たんぱく浸出あり)ため、全く炎症反応が内というわけでもなさそうです。
炎症のない尿は全く何も染まってこないのが普通だと思いますので。
細菌尿の原因としてはだいぶまれだと思いますが、Urosepsisは怖いので患者の免疫背景などを考慮して、治療対象と判断されることもあるかと思います。

投稿: highgear | 2008年10月27日 (月) 07時17分

先日は中部宿泊研修会でのご講演、ありがとうございました。
以前からブログを拝見させていただいておりましたが、実際の生の講演を聴くことができ、改めて先生のグラム染色に対するこだわりが伝わってきました!
わたくし、症例カンファレンスの演者を務めさせていただきましたが、様々なご意見を頂戴し、より深く、有意義な内容になったと感じています。

わたくしも次世代型グラム染色を少しでも習得できるよう、こだわりを持って、テンション高く仕事をしていこうと思います!

投稿: BE | 2008年10月27日 (月) 09時15分

BEさま ありがとうございました。
非常に中部地区の方に講演する機会が多く、どういったお話が合っているのか悩むことが多いです。今回は愛知でした内容より初歩的で且つ次世代の内容を加えてお話しました。
次世代型と銘打ったのですが、本当に次世代型になっていたでしょうか?グラム染色で菌が見えた、見えない、同定にどう生かすなどの講義は多いのですが、グラム染色の本質を見つめなおすようなものは少なかったと思います。日々行っている内容について自分でまとめ、参考文献と照らし合わせると、意外に判っていなかった内容など多くありました。誰でも特別な機械なく出来るグラム染色の本質も見直してみるのは皆さん出来ますので考えてみても良いと思っています。

症例カンファレンスですが、でしゃばってすいません。色々と日々の知識を出来るだけの方と共有したいと思っていますので。また、中々、昔から継承してきた基本的で応用性のある技術に関しては忘れがちになってしまった部分も多いと思い、色々と話ました。

またお会い出来る機会を楽しみにしています。
これからもご愛顧お願いします。

投稿: 師範手前 | 2008年10月27日 (月) 23時03分

highgear さま

マクドナルド型とは、S病院の先生ですね。あれは聞いた瞬間お腹が鳴りました。次回は3/20予定で進めています。またのご参加お願いします。

ところで、これは言われるようにCorynebacteriumです。尿バルンのバイオフィルムも形成しますが、一部の菌では病原性があると言われています。urealyticumなどは尿から検出されるようです。確かに病原性の弱いやつ(ジフテリア毒素産生菌除き)ですが、IgGが若干上がるとの報告もあります。同定も菌の臨床的意義も難しい菌ですが、形態の特徴は簡単な菌になります。

投稿: 師範手前 | 2008年10月27日 (月) 23時10分

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