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2008年10月 2日 (木)

こんな症例

先日、こんな依頼がありました。

喘息患者で、気管支炎の疑いがあり、気管支鏡検査をしましたところ、潰瘍が見つかりました。

塗抹を至急でという依頼で見ました。こんなんです。

おそらく呼吸器科の医師の場合は臨床症状から判断出来ますが、検査室でこういう依頼の場合はどういった菌を目的とするのか、ハテサテ?でしょう。

どう推測しますか?答えは後日発表します。

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グラム陽性菌」カテゴリの記事

コメント

細菌であれば9割以上が肺炎球菌やインフルエンザ桿菌、モラキセラなどが考えられます。
また、基礎疾患がある重篤な場合、黄色ブドウ球菌や緑膿菌、腸内細菌の関与も考えられるのでしょう。

このグラム染色スメアから、細菌類は認められないようで、抗菌薬必要なさそうに思います。
慢性気管支炎の場合、粘液性痰が多いのではないかと思います、また感染症を起こすと膿性痰が出やすくなるのでしょう。
潰瘍形成の為でしょうか、バックに多数の赤血球が認められます、 白血球の細胞質がはっきりしませんが、単核球もいくつか認められ、やや異型リンパを思わせるものもあり、気管支炎に多いウイルス感染が原因のようにも思えます。
やはり細胞質が薄い暗色ではっきりしてなく、やや太めの桿状核から好酸球のようにも思え、アレルギーも否定できないように思えます、異型の扁平上皮細胞の存在はないように思います。

投稿: 倉敷太郎 | 2008年10月 3日 (金) 15時08分

あとで、解説しますが、気管支潰瘍があり、また組織球の浸潤が多いので細菌感染でも細胞性免疫が働くような感染を疑います。

投稿: 師範手前 | 2008年10月 5日 (日) 11時28分

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