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2008年10月 6日 (月)

これは痰?

たまに吸引痰として、気管切開口から採取した膿か痰か分からない材料があります。

気管切開口付近にろう口がある場合は、その膿瘍が痰のように思え、吸引痰として提出して来られる場合があります。さて、痰でしょうか?疑問が過ぎります。そういった場合は採取の条件を確認するか、ICTのラウンド時にしっかりと採取条件を確認することをお勧めします。

気付く点はいくつもあるかと思いますが、グラム染色では古い白血球の集塊のようなベターってしたものが採取されてきます。こんな風に見えます。

ブドウ球菌が見えたり、培養で発育したりしても肺炎の起炎菌かどうか判断出来ますか?スメアは全てをあばきます。実に面白い。

ところで”容疑者χの献身公開” yougisha-x.com

になりましたね。面白そうなので早く見たいですね。

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コメント

 「実に面白い。」は、あのカッコイイ声が聞こえてきそうな気がします。
 ×1000で、「グラム染色では古い白血球の集塊のようなベターってしたものが採取されてきます。」というところ、一部、その崩れた白血球に貪食されたような形のグラム陽性球菌が4つほど集簇しています。ブドウ球菌と判断して、しかし、炎症も急性期ではなく、大分時間のたったもので、痰と言うよりはろう孔部分の膿瘍と思って判断したほうがいいというところですか?
 疑問に思って、もう一度、喀痰を取り直すといいのでしょう。こんなときは、貴院ではICTが当該現場に行って、現場の看護師さんと一緒に痰をとるところから一緒にするようなこともしているのですか?

投稿: 三省 | 2008年10月 6日 (月) 13時51分

”容疑者χの献身”は見てきました。計算で解けない問題もあるということが判りましたが、詳細は映画見て下さい。

ところで、
>痰と言うよりはろう孔部分の膿瘍と思って判断したほうがいいというところですか?

実際の採取した状況を聞きに行くこともあります。特に気切患者の採痰の場合は、気切口のろう孔の膿瘍を採取している場合もあるようですので。サンプリング第一です。

>貴院ではICTが当該現場に行って、現場の看護師さんと一緒に痰をとるところから一緒にするようなこともしているのですか?
気になることはラウンド時に実際に現場確認します。実際リンクナースにそのような事項を伝えることが、最適な検査材料の採取に繫がりますし、検査結果の評価、抗菌薬の適正使用に繫がっていきます。血液培養の採取がその最たるものでは無いでしょうか?臨床検査技師として最低限必要な事項のチェックは重要なところですので。

何か可笑しいでしょうか?行き過ぎですか?

化学などでは、駆血帯を巻いて時間がたち過ぎた状態で、採血したり、採血針が細いので採血した場合はCKの値が少し高くなる(見かけの異常値)現象が起きると拘る方も居ます。CK高いから疾患?と繫がらないとは思いますが。
ガリレオ的に考えると、見かけの異常値は黒板で書けるくらい簡単な事項だと考えます。

投稿: 師範手前 | 2008年10月 6日 (月) 21時11分

 可笑しいと思ったり行き過ぎていると思ったりして伺ったのではありません。素晴らしいなあ、と思ってお伺いしました。まさに、‘臨床’検査技師さんだとおもって。
 僕が病院勤務していたときには、あまりそのような場面を見かけませんでしたので。今でこそ、ICT部門が出来ているようですが、実質の内容はもう勤務していないので不明です。

投稿: 三省 | 2008年10月 7日 (火) 16時06分

>まさに、‘臨床’検査技師さんだとおもって。
ありがとうございます。

いつも思うことは、臨床検査技師は"検査技師”さんと略式で言われることが多いような気がします。それは臨床業務が少ないからなのでしょうか?と少し斜め目線で思っています。
でも、そうではないと言うのが本心です。
今、微生物の担当技師なのでしたいのは、耐性菌検出時のムンテラや塗抹検査を紹介しながら薬剤師とコラボで服薬指導です。業務が煩雑でしかも未開の事項なので、風当たりも強いですが、患者のコンプライアンスは良いと思います。

投稿: 師範手前 | 2008年10月 7日 (火) 22時56分

すみません、横から失礼します。

薬剤師とコラボで服薬指導ですか?師範手前さまならではの発想ですね!私はたまにICTで介入した事例などは、実際にベッドサイドに行って抗菌薬など説明できればなぁとは思っていますが未だ行動に移せません。患者さんにすれば、点滴の種類が変わるっていうことは相当疑問を持つと思うので、そういう細かいところ、埋められたらいいなと思います。

さて、現在上記のような方がいらっしゃるので、文献で勉強中です。まだ完璧に把握できていないのですが、肺炎と違うところは、膿瘍あればドレナージと、異物(カフ?)の交換なのでしょうか。

相変わらず初歩的ですみません。。。

投稿: sparkle | 2008年10月 7日 (火) 23時19分

Sparkle さま
>点滴の種類が変わるっていうことは相当疑問を持つと思う
実際、これはカルテに記載も見ます。院内肺炎の起炎菌については薬剤耐性菌も多く、誘導耐性も多いため、適正化した治療を施しても、次には耐性になります。最終的には抗菌薬の種類が変わりますが、治療はプラスでも患者の心理的にマイナスイメージですよね。そういった業務も病棟薬剤師の内容になるんじゃないかと思います。
残念ながら、臨床検査技師にはそのような活動が少ない(必要無いと経年的に思われている)ようです。薬剤師の強みなので頑張ってください。

こういった患者の主訴は痰の増加になりますが、レントゲンを撮っても明らかな肺炎像が無く、痰だけが出ている場合が多いという矛盾が発生します。気切なので、デバイスに伴う膿瘍が無いかの評価が必要で、痰と思って吸っているが実は違うという症例にたまに出くわします。

投稿: 師範手前 | 2008年10月 8日 (水) 11時06分

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