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2008年10月18日 (土)

焦点がボケると診断も出来ません

顕微鏡の実習指導をしていて問題なのが、顕微鏡の焦点を合わせるといった初期の問題です。ピントボケは、もう顕微鏡検査をする以前の問題です。難しい人は、細菌検査室へ行って指導して貰いましょう。

話は少し変わりますが、糞便の直接スメアで唯一と言って良いほど判る菌にキャンピロバクターがあります。キャンピロバクターは大腸に感染するため、下腹部痛が多く見られます。また、鶏肉の飲食歴もあり、臨床背景を聞くと良く判ります。微熱ですが、人によっては酷くなり、サルモネラとの鑑別が重要になると思います。抗菌薬もマクロライドが第一選択になり、キノロンは耐性のものが多く、サルモネラと大きく変わります。

じゃあ、キャンピロバクターは普通に見れるの?と思われますが、私のコツを少しお教えしましょう。

キャンピロバクターの便の性状は粘血便です。マーブル状に鮮血が混じり、苺のコンフィチュールのようにも思えます。まずは、便の性状。

次に、キャンピロバクターの探し方ですが、粘性の多い場所に集塊となって確認されることが多いので、白血球が散在しているところより、粘性で固まりのある部分を探しましょう。中にウヨウヨと泳いでいるかのようなキャンピロバクターが見れることが多いですよ。結構塊を作るので、集中的に探してください。無ければ、周囲を探して下さい。

この像は典型的なものです。ピントがボケると、あるものも探せませんよ。

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