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2008年10月 3日 (金)

先行投与過ぎると舵が取れません

開業医からの紹介患者で多いのがこんな症例では無いでしょうか?

5歳、男児。発熱が主訴で、翌日右関節痛です。さらに翌日、関節周囲が腫れ、可動域にも障害が・・・・。

紹介があり、早速関節液を採取して、細菌検査室に「分かることを教えてくれ」と。

まず、5歳なので、偽通風や通風はなどは無いでしょうと推測出来ますね。おおよそ推測される菌は、ブドウ球菌で、グラム陽性球菌を中心に探すと思います。

ブドウ球菌以外で気をつけたいのが、溶連菌で、小児なのでやはりインフルエンザ菌は外せないところです。インフルエンザ菌?と言われなければ忘れるところでしょう。

みましたところ、こんな像です。

白血球や組織球は沢山ありますが、探せど菌が見えません。気付く点は、そうです。抗菌薬が既に投与されているかどうかです。既に、近医を受診していますので、当然抗菌薬が入っているかどうかの確認が必要です。

確認すると、やはり「投与あり・・・」。『塗抹は見えませんが、明らかな炎症像を認めます。抗菌薬の前投与があれば、塗抹が陰性化することが多く、あとは培養待ちです。でも分離出来るかどうか分かりませんが、市中で投与される抗菌薬で、菌が消失していることから、MRSAなどの耐性菌の確率は低いと思います。』

出来れば、風邪の前駆症状や既往、家族の職業(医療従事者ではないかどうかなど)を聞いてみたいところです。でも、整形外科が担当になろうかと思いますが、風邪には結びつかないことが多いかと思います。本当に、聞いてみたいところでもあります。

スメア掲載しますが、皆さんの施設ではどういうコメントしますか?

ちなみに、サンフォードガイドには非淋菌性関節炎の場合は、関節液のグラム染色を見てから抗菌薬を選択と記載されています。全く、その通りとこういった時にすごく思います。

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