先日の胃液誤嚥の続き
逆流性(胃液)の誤嚥肺炎を診断すると、あとは予後の判断をどうするか?です。非常に化学的な侵襲性が強く、中々即効性ではなく、治療の方針が良いのか悪いのか?抗菌薬はどうなの?と細菌学的に証明は難しいです。
何故なら、抗菌薬が持続的に投与されていて、培養検査は陰性ばかり・・・。でも、そういった判断に使えるのが、スメアです。スメアは嘘をつきません。
下記のスメアですが、(胃液誤嚥から4日後)
①菌はいませんが、滲出液と白血球が見えている。
②白血球は核が明瞭なものが多い。
なお、炎症性が強く残り、菌は消滅しているため妥当とですが、肺炎の治療は尚も続ける必要があるのではないでしょうか?
こういう場合は、画像所見では評価し難いことが多く、スメアの威力発揮大になります。
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