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2008年8月 8日 (金)

さらに続き

画像上はっきりしない肺炎でも、スメアを見れば経過が分かると言いました。

治療も奏功していると判断して、そのまま経過を見ていると、いよいよ炎症反応が治まってくるのが分かります。継続して菌検査を出してもらう必要ありますが、培養検査よりも有用であろうと思います。

何故なら、培養検査は依然として、陰性の結果のみになるからです。

終焉になってくると、滲出液の量が減り、白血球は核が不明瞭になり、炎症が治まってきているのが分かります。

下記は、先日の胃液誤嚥の10日後になります。非常に付加価値の高い結果報告として、喜ばれています。

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背景など病態把握」カテゴリの記事

コメント

 「白血球の核が不鮮明となり」と言うのは、ダストセル、マクロファージなどが増えてくる、ということで理解したら良いのでしょうか。
 好中球が減少してほとんど見られなくなり、マクロファージが中心で、しかし患者さんが咳が出て色の薄い痰が出ているとしたら、抗生物質はそろそろ終了して、対症療法のみに切り替えても可、と判断するとか。
 確かに、このような感じで解れば、自信を持って治療方針を決定できますね。
 先日、初めて背景因子として、喀痰の中に線毛上皮が多数脱落している検体を診ました。あ、これはかなり気管支レベルへの障害が強い炎症だ、と思って見ました。
 グラム染色は、本当に奥が深いですね。このサイトでいつも勉強させていただいております。ありがたいことです。

投稿: 三省 | 2008年8月 8日 (金) 15時05分

三省さま

> 好中球が減少してほとんど見られなくなり、マクロファージが中心で、しかし患者さんが咳が出て色の薄い痰が出ているとしたら、抗生物質はそろそろ終了して、対症療法のみに切り替えても可、と判断するとか。

ですが、確かに臨床症状として反映できているのもあるかもしれません。咳の軽減や膿性痰の現象など。痰はキレイになっていますが、スメアでまだ、核が明瞭な白血球が多く出ているかどうか確認も良いと思いますが、一番は臨床所見と思います。それが不安であれば、このようにグラム染色で助けて貰えるかもしれないと思う方が良いのかもしれません。

奥が深いというのは、皆さん気づかずにグラム染色を見てきているだけです。見えるものは患者の声です。とマニアックに思います。

夏季休暇で少しコメント遅れましてすいません。

投稿: 師範手前 | 2008年8月11日 (月) 20時18分

 コメントありがとうございます。おっしゃるとおり、臨床所見が大切ですね。確かに良くなっている、グラム染色でも炎症が沈静化してきている、という確認作業ができ、刷り合わせていければ、臨床所見判断の勉強になります。反対に、患者さんはとても良くなったと感じているのにグラム染色ではまだまだ、あるいは、患者さんは一向に良くならないと感じているのに、グラム染色ではよく改善している、と言うときもあるかもしれませんから、そのような症例がどのような経過を辿ってゆくか、注意深く確認してゆくことが必要なのですね。
 いずれにしても、臨床所見を大切に、検査ばかりに走らず、臨床所見と臨床検査のすりあわせを一例一例誠実に行ってゆくのが、大切なのですね。

投稿: 三省 | 2008年8月13日 (水) 23時23分

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