色の濃い薄い
| 固定リンク
「グラム陰性菌」カテゴリの記事
- Acinetobacter baumaniiとStenotrophomonas maltophilia(2018.06.08)
- グラム染色所見を用いたグラム陰性桿菌の菌種推定(2017.10.18)
- カルバペネム耐性腸内細菌は五類感染症になるぜよ(2014.09.12)
- CarbaNPテストをしてみました(2014.08.22)
- Campylobacter見つけ隊(2014.08.05)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
当院では染色液はバーミーM染色キットを使用しています。
師範手前さま言われるように染色の良否もすごく大事で、特にグラム陰性桿菌などで、非常に染色性の薄い菌はやっかいです。
本日血液培養で、怪しいなと思って染色してみたところ、おっと思うほど菌体が脆弱で線が細く染色性が非常に悪くて、注意して見なければ見落としてしまうところでした。
形体からやはりブ非発酵菌や、インフルエンザ桿菌、形状のゆがみがあるようなので、カンピロバクターなど疑いサブカルチャーしました、明日が楽しみです。
グラム染色自体は非常に簡単なのですが、染色性はやはり長年の経験が大事と思っています、余談な話ですみませんでした。
さて、スメアですが非常に染まりの濃いグラム陰性桿菌のようですが、濃さからだけなら腸内細菌を疑います。
投稿: 倉敷太郎 | 2008年7月20日 (日) 11時39分
一つ書き忘れで、嫌気性菌のサブカルチャーも入れてます。
嫌気性菌の染色性もブ非発酵菌に似たものがありますね。
フォーカスが胆管領域だと疑いを持って検査したいですね。
投稿: 倉敷太郎 | 2008年7月20日 (日) 11時45分
皆さま、昨日の陽性サインが微妙でおっと思わされた血培陽性.
その正体、やはりブ非発酵菌(オキシダーゼ試験陽性)でした.
トマツで線の細い、染色性の薄い菌、血培では非常に発育が悪く見落とすところでした。
ちなみにこの患者さんは当院の姉妹病院で、情報が取れないのがとても残念です、患者情報は必須です。
投稿: 倉敷太郎 | 2008年7月21日 (月) 09時44分
倉敷太郎さま
リアルタイムのお話ありがとうございます。
非発酵菌かどうかは抗菌薬の適正使用の面から考えると、セフェムでも抗緑膿菌対策をするかどうかの判断になります。
慣れない研修医なんかは、そういった意味でも塗抹検査で修正出来れば良いでしょうね。
投稿: 師範手前 | 2008年7月21日 (月) 14時51分
いつも楽しく拝見しております。
このスメアでは染色性がわりと良いと読みました。
非発酵菌ではないと思うのですがいかがでしょう?
師範手前様、答えを教えてください。
あと検体は何だったのでしょう?
投稿: リアップ掛布 | 2008年7月22日 (火) 01時21分
リアップ掛布さま
お久しぶりです。濃いので腸内細菌。正解です。
ちなみに検体、何と思いますか?良く見れば推測出来ますよ。
投稿: 師範手前 | 2008年7月22日 (火) 22時20分
検体ですが、血液ではなさそうです。
背景にフィブリンなどの炎症性のものがあまりないので
痰や膿でもなさそうです。
というわけで尿でどうでしょうか?
投稿: リアップ掛布 | 2008年7月23日 (水) 18時42分
リアップ掛布さま
尿で正解です。これで、検体の判定も可能です。ちゃんとその検体どおり採取されえているかどうかの検証も大事です。
投稿: 師範手前 | 2008年7月23日 (水) 20時01分