« ご案内 | トップページ | 新潟初上陸です »

2008年7月 4日 (金)

明日は迅速診断研究会

明日は、第21回臨床微生物迅速診断研究会です。

テーマから分かりますが、迅速な診断検査がテーマになります。グラム染色は、古来からの迅速診断検査として使われていますが、今は、遺伝子検査、イムノクロマト法など簡単にしかもはっきりと分かる検査が、主流になりつつあります。

私も、参加しますが、グラム染色の良さはどんなものか?聞きに行こうと思います。

市中肺炎はグラム染色は、あたりますが、院内肺炎は外れることが多いです。しかも、術後肺炎や嚥下障害が悪いかたの肺炎などは、本当に無理難題に思える時があります。

これは、SAHの手術後経過中にあった肺炎です。まさに、誤嚥性肺炎像です。肺化膿症まではいきませんが、使う抗菌薬の選択が重要です。誤嚥=ABPC/SBTでも良いのでしょうか?

術後+入院期間が長いため、緑膿菌の評価もしないといけません。

グラム染色で、緑膿菌が分かれば最高です。(見える範囲しか評価できませんが)

吸引痰の塗抹では、好中球の集積と扁平上皮が多数。まさに院内の誤嚥性肺炎像の典型例でしょう。何菌見えますか?

こういった話は聞けるのでしょうか?期待したいものです。

Sah200 ×400

Sah400 ×1000

|

« ご案内 | トップページ | 新潟初上陸です »

背景など病態把握」カテゴリの記事

コメント

今回のスメアの特徴は、新鮮な好中球とやや古めの好中球が混在している点でしょうか。確かに化膿症まではいかないにしても、ややabscess形成傾向にあったのでしょうか。
菌自体はGPC主体で、レンサの短い、あまり特徴が無いと思います。状況的に口腔内の嫌気性菌が見えている可能性があります。
今日拡大の11時の方向にGNRらしきものが見えますが、微妙ですね。染色性が強く、しっかりとした印象なので緑膿菌は考えにくいと思いますが・・・。

投稿: highgear | 2008年7月 4日 (金) 23時29分

highgearさま

コメント遅くなりすいません。
さて、今回の出題の趣旨は、院内肺炎におけるグラム染色の有用性です。

院内肺炎の誤嚥性肺炎例に見えますよね。菌が見える=相当菌量があると考えれます。腸内細菌と緑膿菌の鑑別は必要でしょうか?院内肺炎ですので、3世代耐性菌が多いと思います。グラム陽性球菌の有無を調べる=MRSAの可能性 を見つけるのが必要でしょう。緑膿菌と見えれば良いですが、見えないとただの陰性桿菌です。先日、私は塗抹で見えない菌がどれだけ発育してくるか調べましたが、やはり多かったです。市中肺炎のようにはいかないのでしょうね。

投稿: 師範手前 | 2008年7月 8日 (火) 12時37分

皆さま

こんにちは。グラム染色を診療の一助にと期待している一医師です。独学であり、この道場をよく参考にさせてもらっています。
初めての投稿です。
質問ですけどよろしくお願いします。

「今回のスメアの特徴は、新鮮な好中球とやや古めの好中球が混在している点でしょうか。」
highgearさんのコメントですが、新しい好中球と古い好中球の鑑別点を教えて下さい。

「弱拡大にて背景が紅く染まっており、新鮮好中球がわらわら集まっている印象です。フィブリン糸も見え、炎症の存在を考えます。」
以前のhighgearさんのコメントにありました。フィブリン糸とは赤い線条のことで、背景が紅い染まりと共にその存在が急性感染症の所見と考えて構わないのでしょうか?ほかにも急性炎症と判断する所見はありますか?

初歩的な質問で恐縮ですが、よろしくお願いします。

投稿: 甲子國屋 | 2008年7月10日 (木) 13時14分

甲子國屋さま

甲子園さまかと思いました。阪神が強すぎるので錯覚です。
さて、新鮮と古い白血球ですが、

単純にアポトーシスを起こしているかどうかの違いです。
新鮮なら白血球や細胞縁が明瞭
古いのであれば細胞のあった後のような残骸が多い

になります。
急いでいるので、ブログの検索機能を使って下さい。
http://gram-stain-id.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_9335.htmlにも記載しています

投稿: 師範手前 | 2008年7月10日 (木) 18時11分

師範手前さま

コメントありがとうございます。
細菌以外にも見るべきもの、得られる情報があるんですね。
勉強になります。

投稿: 甲子國屋 | 2008年7月11日 (金) 08時22分

私はこういう基礎理論については、独学ではありません。動機付けは卒後教育にありました。あとは応用しているだけですが。
単純に考えれば良いと思います。グラム染色の原理は色々な書物に記載されてますが、何がどのように染色されるといった細かい報告は無いと思います。タンパク質との化学反応になるので、普通浸出液などは紅く染まるわけで…。つまりフィブリンは紅く染まります。私はそれが起炎菌により変わると感じてます。昨日の講演会で少し確信を持ちました。やはり肺炎球菌は細気管支に感染するので、フィブリンが多く観察され、マイコプラズマはそれよりも上位の臓器に感染するので、初期では、フィブリンがあまり出ない事が多いと言う裏付けが出来たかと思います。でも気をつけたいのが、マイコプラズマは進行するとフィブリンが増える可能性があり、感染がどれくらい前に起きたのか推測する事が要るのでは?と感じます。臨床と基礎の融合がここに必要だと言うことがよく分かります。

投稿: 師範手前 | 2008年7月11日 (金) 11時19分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ご案内 | トップページ | 新潟初上陸です »